歌の手帖12月号、魅惑のカップリング曲Ⅺ

歌の手帖12月号の巻末楽譜特集は、

魅惑のカップリング曲Ⅺ。

 

近年、タイプ別のCDを出す方が増えて、

それに伴いカップリング曲も多くなったことで、

リード曲に勝るとも劣らない

魅惑的なカップリング曲も

増えているように感じるんですよね。

 

それで今回も、

人気のカップリング曲8作品の

楽譜を掲載させていただきました。

まず最初はこれ。

伊達悠太くんの『逢えなくていいから』

の追撃盤(2025年11月19日発売)の

収録曲『夜叉の岬』。

 

作曲は新鋭の木村竜蔵さんで、

竜蔵さんと言えば転調など、

ちょっとポップス的な手法で

新たな演歌を生み出してくれる

印象が自分にはありますけど、

この作品はわりとオーソドックスな

三連ロック演歌。

 

それゆえに、通常の演歌ファンにも

親しみやすいんじゃないでしょうか。

シタールとか篠笛が入ったアレンジも

素直にかっこいいです。

水森かおりさんの

『恋の終わりの名古屋にひとり』タイプB

(2026年3月31日発売)の収録曲『天空の里』。

 

実は『恋の終わりの名古屋にひとり』

タイプAに収録された『能登の春』が

メイン曲でも良さそうなほど

とてもキャッチーな作品で、

これはいい!とすぐに思って、

その楽譜は6月号に掲載したんですね。

 

でも、こちらの『天空の里』は、

『能登の春』とはタイプが全然異なることで、

すぐにはピンとこなかったんですけど、

聴けば聴くほど、これも良いなぁ、

とその魅力がジワッと深く沁みてくるような

ワルツ演歌なんです。

実際、カラオケでも人気みたいです。

 

また、『天空の里』のミュージックビデオの

野迫川村の風景がとても良いので、

ぜひ観てほしいですね。

辰巳ゆうとくんの『ロンリー・ジェネレーション』

Dタイプ(2026年6月10日発売)収録曲『百人力』。

 

洋楽テイストな16ビートのメロディーが

とても心地良く跳ねるポップ歌謡で、

メッセージ性をお洒落に、

おしつけがましくなく入れ込んだ歌詞も含めて、

とても良い歌なんですよ。

 

こういうのを聴くと、

辰巳くんの歌唱力の素晴らしさを

改めて感じられますね。

正直、辰巳くんには

演歌でヒット曲を出してほしいな、

という思いも個人的にありますけど、

この作品を聴くと、メイン曲はこういう

時事的なメッセージ性を含ませた

大人の歌謡曲でも良いんじゃないか?

と思えてしまいます。

青山新くんの『十三ヶ月』Type誰

(2026年6月24日発売)収録曲『誰(たれ)に語らん』。

 

これは水森英夫先生らしい、

氷川きよしさんや山内惠介さんの

演歌作品にもあったような骨太なワルツ演歌。

 

これを聴くと、やっぱり青山新くんの

圧倒的な演歌力を最認識します。

水森先生がよく口にする「芯をくってるねぇ~!」と

感じるような、新くんの歌声。

新くんだけに、芯をくうんです(笑)。

いや、冗談じゃなくて、

その魅惑的なコブシ回しなど

彼の秀逸な演歌的才能を感じられる作品だと思いますよ。

山内惠介くんの『この世は祭り』時盤

(2026年7月8日発売)収録曲『時のドレス』。

 

作曲の伊秩弘将先生は

あのSPEEDなどをプロデュースして、

数々のヒット曲を手掛けてきた方ですが、

山内惠介くんにも『イチカバチカ』

(NHK Eテレのアニメ「はなかっぱ」の

エンディングテーマ)などを書いていらっしゃいます。

 

この歌もモータウン系のビートで

とても魅惑的な旋律。

そして感動の『傘』を書いた作詞家・もりちよこ先生の、

年齢を積み重ねていく美しさを時のドレスという言葉にした

歌詞も素晴らしいと思います。

 

なにより、

こういう演歌とかけ離れた歌を

山内惠介の歌として、

違和感を微塵も感じさせることなく、

唄えてしまう歌唱力と表現力に

改めて感動してしまいます。

杜このみさんの『告白』Aタイプ

(2026年7月22日発売)収録曲『望郷夜風』。

 

これはもう、素直にかっこいい。

素直にキャッチーなロック演歌。

 

一時期、杉本眞人先生が作った

あさみちゆきさんの作品が

カラオケ大会でも大人気でしたけど、

この歌を聴いて、それを思い出しました。

杉本先生の作品が好きな方なら、

ぜひ聴いて欲しい曲です。

 

あと、杜このみさんの歌唱力が

ホントに素晴らしい。

プロには辛口な杉本先生も

彼女の歌唱力に太鼓判を押すのも納得。

今年一番の人気者となっている、

モナキさんの

『ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど』

Cタイプ(2026年7月29日発売)収録の

『すみなすものは心なりけり』。

 

この歌はUHA味覚糖「特濃ミルク」の

CMソングにもなってますね。

『ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど』

に負けないほどの

よく出来たキャッチーなメロディー。

売れている勢いのあるアーティストには、

自然と素晴らしい曲が降りてくるんだなぁ、

と、お世辞抜きで思えてしまいます。

最後は坂本冬美さんの

『ひらり』(2026年9月9日発売)収録曲『ほたる火』。

 

冬美さんだけ、なんとか盤はないんですが、

そこに坂本冬美さんの歌手としての

矜持を感じられて、素晴らしいと思えます。

実際にこの1枚はとても

クオリティと熱量が高いです。

 

作詞作曲の石崎ひゅーいさんの

心象的で文学的な歌詞と、

個性的で印象的な曲も、

間違いなくグレートでワンダフルです。

深いポップ感に満ちた『ひらり』も

素晴らしいですけど、

この『ほたる火』も両A面と言えるくらい素晴らしい。

 

というわけで、

この8曲のカップリング作品、

ぜひCDを買って聴いてみてくださいね。

村田

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