作曲家・杉本眞人先生が語る、すぎもとまさと作品

皆さま、

コロナ規制が解除された

今年のゴールデンウィークは

いかがお過ごしですか?

今回、ゴールデンウィークですし

ちょっと長文になりますね。

現在発売中の

月刊歌の手帖6月号の

巻末楽譜特集は

「すぎもとまさとカラオケ人気曲選」

です。

本誌のKリーグでも

すぎもとまさとさんの歌は

根強い人気があるんですよね。

毎月、すぎもとさんの歌で

応募してくる方が必ずいらっしゃいますから。

なお、今更ですが、

作曲家としては「杉本眞人」名義で、

歌手としては「すぎもとまさと」名義と

なってます。

で、作曲家・杉本眞人先生としては、

歌の手帖の審査員もやっておられますから、

Kリーグ応募者で

「杉本眞人先生の作った歌を唄って、

杉本先生に審査してほしい」

という方も少なくないです。

そこで今回の巻末の記事では、

作曲家・杉本眞人先生から

「俺(すぎもとまさと)の歌を唄うなら、

こう唄ってほしい!」

という歌唱アドバイスを頂いております。

すぎもとまさと作品が好きな方は

ぜひ今月号の巻末を読んでから

唄ってみてほしいです。

杉本先生の歌に対する考え方を

しっかり理解すれば、

歌で大切なものも見えてくるはず。

しかし、今回の巻末を担当して、

改めて「すぎもとまさと」さんの唄った歌を

じっくり聴いて、

主人公の日々の生活や人生、

そこにある苦悩や傷が

明確に見えるような作品ばかりで、

そのリアルな歌心が

グググッと心に刺さりました。

すぎもと作品に興味ある方は、

この2枚組ベスト

『すぎもとまさとベスト&ベスト』

はお薦め。

今回の巻末で掲載した8曲の内、

『吾亦紅』『紅い花』

『かもめの街』『冬隣』

『忍冬』『銀座のトンビ』

『花のように鳥のように』

の7曲も収録されています。

ちなみに自分は大好きだけど、

今回楽譜が掲載できなかった歌が

2曲あります。

まず一つが

『五月の空へ』。

シングル『Thanks~さらば、よき友~』

のカップリング曲です。

この歌は

編曲家・今泉敏郎先生への

追悼歌なんですけど、

追悼歌でも

哀しいマイナー調ではなく、

ちょうど今の時期の

5月の青空のように

爽やかなメジャー調の

フォークロック風作品。

5月の青空の下、

ビールを飲みながら、

空の向こうに旅立ってしまった

あんた(大切な友人)を想う…。

爽やかな曲調だけに、

その裏側にある喪失感や切なさが

すごく沁みてくる作品。

この5月の時期、

ぜひ聴いてほしい歌です。

そしてもう1曲が

『空に刺さった三日月』。

アルバム『20世紀に乾杯!』

に収録されています。

『空に刺さった三日月』は

2003年、安田一葉さんに

杉本先生が書かれてシングルになった歌。

色々な歌手の方にカバーされていますし、

最近では

新人の田中あいみさんが

デビューシングル『孤独の歌姫』の

カップリングでカバーされています。

上で紹介したアルバムのバージョンは、

杉本眞人先生のセルフカバーですね。

これはもう、名曲ですよね。

それほどヒットはしていないんですが、

隠れた人気曲、という言葉がピッタリ。

ぜひ誰かにシングルの

リード曲にしてもらって、

大ヒットさせて、

世に知らしめてほしい…

と常々思う素晴らしい歌です。

それで思い出しましたけど、

杉本眞人先生が

まきのめぐみさんに書いた

『つぐみ』(2003年)も

隠れた名曲だと思うんです。

これも、誰かカバーしてくれないかな。

この歌、

すぎもとまさとさんも唄っていないですが、

すごく良い歌なんですよねぇ。

埋もれていくのは、もったいないです。

当たり前ですが、

ヒットすることと、

名曲であることは

必ずしも比例しませんから。

それでは皆さま、

歌の手帖6月号を読んで、

引き続き、良いお休みを!

村田

歌の手帖 2022年6月号 | 歌の手帖,2022 | 歌の手帖社 utate online

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