歌の手帖9月号の表紙巻頭は
デビュー7年目、26歳の青山新さん。

青山新さんは
アイドルのようなルックスながら、
芯から演歌が大好きな人で、
その濃厚な歌声は、
演歌と昭和歌謡で濃密に色づいています。
思い返すとファーストコンサートで、
彼が尊敬する八代亜紀さんの
『もう一度逢いたい』を唄ったんですけど、
この歌を唄える喜びに溢れた、
ブルース歌謡が爆裂するような歌唱が、
とても心に刺さりました。
彼の『もう一度逢いたい』は、
ただ上手に枠をトレースして
カバーするというのではなく、
その歌への潜り込み、食い込み方、
そのダイブ感が凄かったんです。
カバー曲って、ただ上手に唄われても
そんな面白くないというか、
ああ、そうですか、くらいの感想に
なってしまうんですけど、
青山くんの好きな歌へのカバーの熱量はハンパない。
昨年の浅草公会堂での
北島三郎さんの『兄弟仁義』も
ブリブリにド演歌で素晴らしかった。
そうそう、カバーってこうやって
表面張力で止めずに、
こぼれるまくるくらいに唄ってほしいよな、
とワクワクしましたから。

9月号の未使用写真です。
以前、彼の師匠・水森英夫先生に聞いた話しですが、
教え子達とカラオケのお店に行って、
それぞれの弟子に唄ってもらったそうなんです。
そして、そのお店には、向かい側の席に
若者たちのグループのお客がいたそうで、
青山新くんが唄うと、
それまで話していたのをやめて、
おおっ!と驚くように、
青山くんを凝視して
彼の歌を聴き込んでいたそうなんです。
何人かのお弟子さんが唄う中で、
青山くんが唄うときだけ、若者たちはそういう反応で、
水森先生は「青山は人を引きつける歌声を持っているんです」と
語っていました。
分かる気がします。

僕はなんとなく、
青山新くんは、森進一さんに近い歌唱の資質を
持っているように感じます。
森進一さんの若い頃を
僕はリアルタイムで知らないんですが、
森さんもアイドル的なルックスで、
あの熱情的ハスキーボイスで
歌に憑依するごとく唄う歌唱もあり、
注目を集めて、ヒット曲を連発したとお聞きしています。
最近はそうでもないですが、
青山くんはデビュー当時、
森進一さんっぽいイメージを伴っていた部分もありました。
また、あの感じを出してほしいな。
綺麗に枠組に収めて唄わず、
歌に憑依するくらいの
迫力ある歌唱ができる彼ですから。
というワケで、以前もお伝えしたとおり、
青山新くんの表紙をやろう!と
昨年くらいから編集部で盛り上がっていたんですけど、
やっとそれが実現しました。
次代の昭和演歌を継承していく存在、
青山新くんには、
どんどんはみ出してほしいです。
そんな青山新の新実を
9月号でお楽しみください。
巻頭ページでは赤い私服も
ご覧いただけます。
新くんの初表紙記念による
読者プレゼントもありますよ。
村田