Thanks.としまえん！

けっこう大きなニュースに

なっていましたが、

としまえん（東京の遊園地）

が8月31日で、

94年間の歴史に

幕を閉じました。

9月21日に発売する

歌の手帖11月号の

編集後記にも書いたんですが、

僕は高校1年と2年の

夏休みに

としまえん（豊島園）で

アルバイトをしていたので、

なんだかすごい

寂しい気持ちになったんです。

としまえんには

青春の夏の思い出

みたいなものが

色濃くありましたからね。

で、

僕が通勤している

西武線の駅に貼ってあった

「としまえん」の

さよなら広告ポスターが

とても素晴らしかったので、

思わず写真を撮ってしまいました。

あまりにも有名な

「あしたのジョー」の

ラストシーンの絵。

「燃えつきたぜ…真っ白にな…」

の言葉で有名ですよね。

その絵が

としまえんの

広告として使用されて、

「Thanks.」

とだけ書いてありました。

空白の中に、

たくさんの想いが

あふれているようで

…泣けるなぁ。

昔から西武系の

広告って

糸井重里さんを

一躍有名にした

「おいしい生活」

の西武百貨店の広告

をはじめ

名作が多いですけど、

「としまえん」（西武系）

の広告も

毎年強力でした。

エイプリルフールに

出した広告の

「史上最低の遊園地」

とか、

としまえんプールの広告で

「クールミズ」

「プール、冷えてます」

とか。

あと、

AKB48の全盛期に

TSM（としま）48として、

いわゆる年増の

水着女性48人を登場させた

ポスターも凄かったな（笑）。

これって言葉だけじゃ

ピンとこないでしょうから、

ぜひ「としまえん　広告」で

検索して

見てください。

面白いですよ。

さて、

としまえんの跡地は

某外資系の

テーマパークになるらしいです。

千葉の某ネズミーランドは

確かにすごく楽しいです。

外資系テーマパークの

華やかさは

確かに素晴らしいです。

でも

それでも

日本独自の遊園地が

なくなるのは寂しいです。

日本全国で、

遊園地が

次々に閉園してますからね。

日本の遊園地にしかない

味わいってあるじゃないですか。

時代の流れの中で、

日本の文化が

消えていくようで…。

演歌・歌謡曲も

時代に負けないでほしい。

その力に少しでもなれたら。

とにかく、

Thanks.としまえん！

村田

歌の手帖　2020年10月号 | 歌の手帖,2020 | 歌の手帖社 utate online