歌の手帖4月号の40周年・坂本冬美さん

現在発売中の歌の手帖4月号には、

40周年を迎えた坂本冬美さんのグラビアを

カラー4ページで掲載しております。

40周年だから編集部が用意した

40の大きな風船を

ノリノリで持ってくれた冬美さん。

本誌にはもっと面白い写真も掲載したので、

ぜひご覧になってください。

 

40周年の大スターながら、

冬美さんはとても気さくというか、

撮影も楽しんでやってくださるので、

取材する僕らとしても、

いつも大変ありがたく思っております。

 

思い返すと冬美さんのことを

僕が初めて知ったのは、

まだこの仕事をする前、

演歌も全然聴いていない頃。

僕は忌野清志郎さんが好きで、

RCサクセションの問題作

『カバーズ』(1988年)に収録された

『シークレット・エージェント・マン』で

冬美さんの歌声に初めて出会いました。

このアルバムの

『シークレット・エージェント・マン』で

冬美さんがゲスト歌唱しているんですが、

調べると、

冬美さんのデビューが1987年ですから、

デビュー曲『あばれ太鼓』が

ヒットしている最中の時期なんですね。

 

なんでも同じレコード会社の清志郎さんが、

彼女の歌声をすごく気に入ったらしく、

自分のバンドのアルバムに、

コブシや唸りを思う存分に効かせて、

唄ってほしい!と招いたらしいです。

 

そして冬美さんの演歌な歌声に

更に魅了された清志郎さんは、

元YMOの細野晴臣さんと冬美さんを招いて、

HISというユニットを結成。

『日本の人』というアルバムを1991年に発売。

そのアルバムから

『夜空の誓い』がシングルカットされました。

この歌、冬美さんの実体験を

清志郎さんが聞いて、

それを元に書いた歌だそうです。

とても好きな歌です。

 

しかしHISって、

細野さんと清志郎さんが学生服で、

冬美さんがセーラー服という、

謎の衣裳がインパクトありました。

当時、テレビ番組にも

このユニットでたくさん出演して、

『夜空の誓い』を唄っていました。

 

僕は演歌をまったく聴いていない頃でしたから、

同世代くらいの若い子で

演歌を唄っている女の子がいるんだ、

やっぱり演歌歌手の方は上手だなぁ、

と感心したのを思い出します。

デビュー直後に

こういう普通の演歌歌手ではありえない

異業種交流ができたからこそ、

その後のプログレッシブ演歌『夜桜お七』に

自然と結びついたのでしょうね。

そんな坂本冬美さんの

40周年の新曲『遠い昔の恋の歌』は、

あの『夜空ノムコウ』(SMAP)を作られた

川村結花さんによる作品。

 

ジャージーな歌謡曲で、

演歌からロックまで、

幅広く唄える冬美さんらしい作品。

 

そして冬美さんの歌声に、

40年の時間が響くようで、沁みます。

冬美さんの歌声って、

通常の演歌っぽいパンチの効いた歌声とは

ちょっと違っていて、

高音域のかすれるか、

かすれないかくらいの、

まるで紙笛の震えのような、

鼻にかかった繊細な響きが

艶やかで心地良くて、とても魅力的。

その歌声は唯一無二だと感じます。

 

ぜひ『遠い昔の恋の歌』を

聴いてみてくださいね。

村田

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