12月号巻末は稀代のヒットメーカー・馬飼野康二先生

以前、

このブログにも書きましたが、

僕が初めて買った

(小学2年生くらいだったので

正しくは親に買ってもらった)

レコードは

西城秀樹さんの『激しい恋』でした。

そのジャケットの裏側に

書かれた歌詞を

じっくり見ながら、

何度も

大好きな『激しい恋』を

あの振り付けで

レコードの

秀樹さんと一緒に

激しく唄っていましたが(笑)、

その歌詞カードに

書いてあった

作曲・編曲の

「馬飼野康二」という名前は

強く印象に残っています。

不思議な名前だなぁ…、と。

その『激しい恋』きっかけで

歌謡曲を色々と聴くようになると、

馬飼野康二先生の

名前を次々と見るようになります。

なにしろ秀樹さんだと

『激しい恋』の次のシングル

『傷だらけのローラ』も

馬飼野康二先生でした。

しかもお兄さんの

馬飼野俊一先生も

当時から売れっ子の

作曲・編曲家でしたから、

好きなシングルを買うと、

その作曲か編曲の

「馬飼野」率が

すごく高かったんですよね。

例えば野口五郎さんの歌は

馬飼野俊一先生が多かったです。

前置きが長くなりましたが、

その馬飼野康二先生の

巻末楽譜特集を

歌の手帖12月号で

掲載しております。

馬飼野康二先生の近年は

SMAPや、

光GENJIや、

嵐や、

関ジャニ∞や

Kinki Kidsなどの

いわゆるジャニーズ系などの

ヒット曲を数多く手がけていらして、

演歌・歌謡曲系は

手掛けてなかったんですね。

だから、

本誌ともご縁がなかったんですが、

新浜レオンくんに新曲『君を求めて』

を提供したこともあり、

そこからご縁ができて、

今回、ご登場いただけました。

今もなお

第一線で活躍されている

すごいヒットメーカーの

大先生ですし、

お逢いする前は緊張

したんですが、

とても優しい先生で、

お話を伺うと、

純粋に音楽が大好きな方で、

お話もすごく興味深かった。

しかも大ベテランながら、

パソコンを駆使して、

デモテープはもちろん、

レコーディングで使う

打ち込み系サウンドも

お1人で作ってらっしゃるとか。

取材したのも、

先生のスタジオでした。

仕事をルーティンワークに

しないで、

今もなおドキドキしながら、

楽しんで作っていらっしゃるんですよね。

思い返すと

『激しい恋』は

日本の歌謡曲で

たぶん最初にシンセサイザーを

導入した作品だと思いますが、

そういう冒険心を

ずっと持ってらっしゃる

先生なんです。

本誌にも書きましたが、

『傷だらけのローラ』の

裏声男性コーラスは

馬飼野康二先生。

レコーディングの時に、

ここにコーラスが欲しいけど、

今からコーラスを呼ぶのも大変だし、

ご自分でやってしまったそうです(笑)。

12月号の巻末楽譜特集

に掲載した馬飼野康二先生

の作品は、

数あるヒット曲から

昔の歌謡曲に絞って、

『古い日記』(和田アキ子)

『ひと夏の経験』(山口百恵)

『傷だらけのローラ』(西城秀樹)

『想い出ぼろぼろ』(内藤やす子)

『愛のメモリー』(松崎しげる)

『硝子坂』(高田みづえ)

『ブルースカイ ブルー』(西城秀樹)

『男と女のラブゲーム』(日野美歌&葵司朗)

の8曲。

秀樹さんは敢えて2曲入れました。

もっと掲載したい歌は

いっぱいあったんですけどね。

『万華鏡』(岩崎宏美)とか、

アニメに使われて

うちの子供も唄っている

『勇気100%』とか。

あと、学生の頃、

近藤真彦さんの

『ケジメなさい』という

歌が好きで、

車のステレオで

ずっと流していた夏が

あったんですけど、

あれも馬飼野康二先生

だったんですよ。

しかし、

どの歌も

イントロ当てクイズをやったとしたら、

すぐに当てられそうな、

印象的なアレンジの

名曲ばかりです。

さて、

今日は山内惠介くんの武道館。

ちなみに山内惠介くんと云えば、

最近の編曲は

康二さんのお兄さん、

馬飼野俊一先生が

担当してらっしゃいますね。

馬飼野先生による山内作品も、

同じくイントロから印象的な

アレンジです。

村田

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