2024年11月21日
皆さんお元気ですか。
先日、松阪ゆうき君のインタビューでいくつかアマチュア・シンガーさんへの良いヒントになりそうな話を仕入れてきたのでお伝えします。
コロナ自粛で歌の練習がままならない中、どうすれば声や音に対するカンを保てるか。近所迷惑など考えなくていい豪邸にお住まいの方はいいでしょうが、大都市の住宅事情では、自宅ボイトレは難しいですね。このご時世、カラオケボックスも入りにくい、という場合もありましょうし。
楽器なら「川っぺりで練習」もアリですが、同じ音楽でも歌は抵抗ありますね。川っぺりや空き地で大声出すのって。
そこで、発想を変えて、本番のような大声を出さなくても出来る練習を、この機会にじっくりやったらどうか、と。
松阪君は、地声から裏声へシームレスで変換できるように、声を無段階で低音から最高音へポルタメントする「サイレンみたいな」発声練習をやってるそうです。「それも近所迷惑だろ」ってその通り。これをハミングでやるんです。
普通の音階をともなう発声練習も、全部ハミングでやるんですって。これだと家事やりながら、お風呂入りながらでも出来るし、少なくとも昼間ならそれほど騒音を気遣わなくても大丈夫。
フィジカルな要素をひとまず置いといて、より音楽的な部分での鍛錬を重視して、このご時世を「災い転じて福とな」したいものですね。
そうそう、ソフィアさん先週は書き込みありがとうございました。
『アパッチ族』、僕ももちろん大好きです。あの作品も皮肉が笑えますが、エピローグの物哀しさは特筆ものです。
(髙村)
歌の手帖 2020年10月号 | 歌の手帖,2020 | 歌の手帖社 utate online