デビュー8年目、9枚目の新曲『運命の夏』がロングヒット中の〝演歌界の王子様〟こと辰巳ゆうとが、「演歌第7世代」のメンバーを卒業することになり8月6日、大阪・天王寺区の新歌舞伎座で「~我ら演歌第7世代!~スペシャルコンサート」が卒業公演となった。
▲左からゲスト出演の原田波人、彩青、辰巳ゆうと、二見颯一、青山新
〈演歌第7世代〉は、2010年代後半から頭角を現してきた20代を中心とする若手演歌歌手を指し、2021年11月27日の東京・日経ホールで〈演歌第7世代〉によるコンサートがスタート。青山新、辰巳ゆうと、新浜レオン、二見颯一、彩青の若手男性歌手5人で全国で公演を行い、〝演歌第7世代ブーム〟を巻き起こした。
同公演はこれまでに全15公演が行われ、第1回から参加してきた辰巳は、この日の公演を含めて全12回参加。最年長の新浜レオンが昨年3月15日の東京・日本橋三井ホールで卒業し、続いて辰巳が卒業となる。
会場は熱烈なファンで満員御礼となり、前半は青山新、辰巳ゆうと、二見颯一、彩青、ゲスト・原田波人、5人の出演者全員で同公演のテーマ曲『青春時代』でスタート。それぞれ代表曲から彩青『王手!』、原田『偽りのくちびる 最後の愛』、青山『女がつらい』、二見『罪の恋』、そして辰巳『下町純情』『誘われてエデン』『雪月花』など、それぞれの個性たっぷりに披露した。
後半は、「第7世代プレイバック! あの歌をもう一度!」と題して全員で『硝子の少年』(Kinki Kids)を賑やかに、「昭和100年 男女のレジェンド曲を!」と題して、辰巳、青山、原田の3人で『みだれ髪』(美空ひばり)、二見と彩青が『古城』(三橋美智也)など懐かしい名曲カバーで多彩な歌唱力で唸らせた。
それぞれの新曲、彩青『津軽三味線物語』、原田『火の鳥』、青山『身勝手な女』、二見『こころの声』(9月17日発売)を披露した後、辰巳が代表曲『迷宮のマリア』と新曲『運命の夏』を熱唱して名残惜しみつつ、フィナーレは全員で『また逢う日まで』を唄い、全29曲で最後まで満員の客席を楽しませた。
■辰巳ゆうとコメント
「一つの区切りとして、今日は今年1年の中でも特に大事な一日になると思います。今日は最高に楽しかったです。みんなの歌を聴きながら『みんな、成長しているんだな』と、つくづく感じました。僕は今日で卒業しますが、〈演歌第7世代〉はこれからも続いていきますし、去年、〈演歌第7世代〉を卒業した新浜レオン君が紅白にも出場したので、自分もその波に乗りたいですし、仲間の皆さんにも僕の背中をお見せできるよう頑張っていきたい」
■出演者コメント
彩青
「〈演歌第7世代〉が始まったときから先陣を切って頑張ってくださった辰巳さんは、われわれやまわりへの心配り、お客さんへの心配りが素晴らしくて、いろいろと勉強させていただきました。寂しい思いはありますが、今日は最後まで笑顔いっぱいでお送りしたい」
二見颯一
「先輩・辰巳ゆうとさんの背中を見ながら自分の中でも成長したものが多いので、寂しくはなりますが、演歌・歌謡界の中で常に先頭に立っていただきたいですね。卒業したあとは、辰巳ゆうとさんという目標に向かってみんなが頑張っていくのでは…。これからも僕たちの目標でいてください」
青山新
「〈演歌第7世代〉の中で辰巳さんは誰よりも情熱があったと思います。ここまで続いたのも辰巳さんの存在が大きかった。これからわれわれも情熱を絶やさず、卒業された新浜レオン先輩、そして辰巳ゆうと先輩に恥じないようなステージを心がけていきたい」
ゲスト:原田波人
「辰巳さんが卒業されるので僕が入学させてもらえるのかなという思いもありますが、このステージに立たせていただけるのはとてもうれしいです。ゲストに選んでいただけて光栄です」
■辰巳ゆうと 今後の主なスケジュール
7月30日 新曲『運命の夏』G、H、Iの3タイプを発売
8月19日 「辰巳ゆうとフェスティバル~運命の夏祭り~」東京・品川プリンスホテル ステラボード
9月20日~28日 地元・大阪の大阪松竹座「秋だ!笑いだ!松竹新喜劇 九月公演」ゲスト出演
10月24日 東京・LINE CUBE SHIBUYA「辰巳ゆうとスペシャルコンサートツアー2025-Triangle-」東京公演