近年はタイプ別のCDを
発売される方も多くなったことで、
カップリング曲が増えたこともあり、
読者の皆さまから編集部への
「あのカップリング曲の楽譜が欲しい」
という声が多くなりました。
そこで歌の手帖6月号では、
その声にお応えして、
今年の2月号から5月号に掲載した
新曲のカップリング曲から、
人気のある作品の楽譜を
編集部が10曲選んで掲載しました。
ここではその10曲を本誌掲載順に、
簡単にご紹介いたします。

まずは三山ひろしさんの
新曲『花とサムライ』花盤に収録された、
『親不孝ばし』。
作詞は、なんとあの阿久悠先生!
個人的にはチャゲ&飛鳥とかの
70年代フォークを彷彿とさせる歌謡曲です。

2曲目は一条貫太さんの
新曲『兄弟波止場』タイプAに収録された
『生意気酒』。
こちらは『王将』『浪花しぐれ』などの
浪花もの演歌のスピリッツが響き渡る、
一条さんらしい男気ド演歌です。

3曲目は朝花美穂さんの
新曲『こころの花道』に収録された
『桜縁歌(おうえんか)』。
実はこの歌の読者リクエストが
とても多かったんですよね。
それがこの特集のきっかけになりました。
朝花美穂さん(中村美穂名義)が
初めて作詞作曲に挑戦した作品です。

4曲目が天童よしみさんの
新曲『旅路』に収録された
『花影』。
これはいかにも天童さんらしく、
いかにも水森英夫先生メロディーらしい、
超安定のしっとり系メジャー演歌です。

5曲目が氷川きよしさんの
新曲『ほど酔い酒』に収録された
『玄海魂』。
氷川さん本人が作詞作曲された、
地元・福岡を舞台にした演歌作品。
博多弁のネイティブなセリフ、
「博多手一本」の掛け声と手拍子、
そして『博多祝い唄』のアンコなど、
氷川さんの怒濤の博多愛が詰まった注目曲です。

6曲目は木村徹二さんの
新曲『風神雷神』タイプBに収録された
『赤提灯』。
作詞作曲は、もちろんお兄様の木村竜蔵先生。
メロディー的には『北国の春』を感じるような
優しきメジャー調歌謡曲です。

7曲目は山内惠介さんの
新曲『この世は祭り』夢盤に収録された
『夢の果て』。
醒めない夢であれ…と切なく願う、
夢の果てへの逃避行を描いた
松井五郎先生による歌詞と、
美しきコードワークと
油断ならないリズムで夢見心地にたゆたう、
村松崇継先生の曲。
個人的に大好きな素晴らしい作品。
なお『この世は祭り』の4時盤に収録された
『午前4時』の楽譜は5月号に掲載。

8曲目は二見颯一さんの
新曲『古都の雪』風盤に収録された
『月と恋』。
山下達郎さんなどの
ソウル系ミュージックに近いような、
16ビートのポップソング。
クールな情熱を描いた歌詞が
また素敵なんですよね。

9曲目は辰巳ゆうとさんの
新曲『ロンリー・ジェネレーション』の
Cタイプに収録された
『春の粉雪』。
こちらは韓流系ピアノバラード
の感触に近い作品で、
辰巳さんの高音域の歌唱法など、
特にファンの方々には、たまらない一曲でしょうね。

最後は今月のピンナップでも登場いただいた、
水森かおりさんの
新曲『恋の終わりの名古屋にひとり』
タイプAに収録された
『能登の春』。
水森さんの、
能登半島地震で被災された皆さまへ届けたい…、
という熱い想いが詰まった一曲。
コーラスは作曲の弦哲也先生。
こっちがメイン曲でも良かったくらいの
キャッチーさもある歌謡曲です。
いや、本当にカップリング曲で
魅惑的な作品が多くて、
この10曲以外にも、
掲載したかったカップリング曲は
まだまだあったんです。
この6月号の新曲のカップリング曲にも
おおっ!と思える歌がいくつかありましたし、
また違う機会に
そういうカップリング曲の
楽譜を掲載できればと思っています。
村田