歌の手帖9月号の
ピンナップは、
新曲『下田の椿』が好評な
田川寿美さんが登場。
昨年の取材で寿美さんは、
ローランドさんの本を読んで、
ローランドさんのポジティブな言葉に
パワーを貰っている…と
おっしゃってました。
例えば、
すごく緊張するタイプの彼女は、
ローランドさんの
「緊張は成長痛」
という言葉に感銘し、
「緊張するから成長できる」
と前向きに思うことで、
緊張と向き合っている、
と語っていました。
そして今回の取材で寿美さんは、
「今は中村天風さんの
“絶対積極”の考え方に
ハマっているんです。
悲観的、消極的、
否定的な言葉を使わないで、
プラスに転換できる言葉
だけを発していくことによって、
良い運気を引き寄せたいんです」
と。
中村天風さんは明治生まれの
実業家であり思想家。
数々のベストセラーがあり、
その名言に
あの松下幸之助さんや、
最近で言うと大谷翔平さんも
影響を受けた…と言われています。
言葉から前へ進むパワーを貰う…
それはとても
寿美ちゃんらしい思考ですし、
歌手という職業も
音楽に乗せた言葉で、
生きるパワーを届けるのが
本質的なものなんだと思います。
さて、
9月号のピンナップ、
新曲が『下田の椿』ですから、
椿の絵柄の背景に、
椿の花を持ってもらいました。
で、
偶然なんですが、
8月号のピンナップは
新曲『五島椿』の
石原詢子さんで、
こちらも椿を持ってもらいました。
言っときますが、
寿美さんのも
詢子さんのも
違う椿ですからね。
使いまわしではないですよ(笑)。
たまたま、
2ヶ月連続で
「椿」がテーマの新曲の方が
ピンナップで登場となりました。
これは今回に限らないんですけど、
不思議と同じような月に
同じようなテーマのシングル曲が
重なることは
珍しいことではありません。
ざっくり例えると、
「港」ものが多い月、
「酒場」ものが多い月、
「桜」ものが多い月、
「津軽」ものが多い月
というのが、
けっこうあるんですよね。
時代の気分、風の流れ、
みたいなのがあるんでしょうね。
丘みどりさんの新曲も
『椿姫咲いた』ですしね。
時代は椿ムーブメント?
演歌ファンの皆さま、
その椿の風に乗って、
『下田の椿』(田川寿美さん)も
『五島椿』(石原詢子さん)も
CDを同時に購入して、
カラオケで唄って、
綺麗な花を咲かせましょう!
なお「椿」の花言葉は
「控えめな優しさ」
「控えめな素晴らしさ」
「誇り」
だそうです。
なんとなく
寿美さんにも
詢子さんにも似合う言葉ですね。
そうそう、
ちなみに
作曲家の弦哲也先生が
5月に発売した新曲が
『五島(しま)の母ちゃん』で、
カップリングが
『五島恋椿』。
重なるものですよねぇ。
時代の風が椿に(五島に?)吹いてます。
なお、9月号には
そんな弦哲也先生の
スペシャルトークを
掲載しております。
村田
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