歌の手帖11月号には
8月27日から31日まで、新橋演舞場で行われた
舟木一夫さんの恒例となるシアターコンサートの
ステージをカラー2Pで紹介しております。

第一部は「ブルースのか・け・らⅢ」。
舟木さんの歌手としてのルーツである
ブルース歌謡を唄ってくれました。
今の舟木さんの歌声で聴くブルースは、
黄金の艶めきが霧のように共鳴してくるようで、
とてもかっこいいです。
一曲目は『哀愁の街に霧が降る』(山田真二)でしたけど、
まさに昭和の風が、その歌から霧のように降り注いでました。
そういえばここのブロックに
八代亜紀さんの『もう一度逢いたい』『舟唄』
を入れてくるところに、
後輩想いというか、舟木さんの深い優しさを感じました。
あと、『夜霧の第二国道』(フランク永井)
を唄ってくれましたが、
これは僕が生まれるずっと前の昭和32年の作品で、
あまり知らない歌だったんですけど、
なんかすごい良かったです。
とにかく第2国道、って言葉が印象的で、
その第2国道ってどこだろう?と調べたら、
現在の国道1号線のことらしく、
東京の五反田から神奈川の横浜までの区間、
通称「第二京浜道路」のことなんですね。
東京から横浜までの霧のナイトドライブなんて、
すごい雰囲気があるじゃないですか。
車はトヨペットとかダットサンみたいな歴史的旧車か、
もしくはアメリカ車だったんですかね?
昭和30年代の東京の道は今と違って、
渋滞なんてなかった時代ですよね?
想像すると楽しいです。
歌って、その時代の空気を
連れてきてくれますよね。

そういえば今月の巻末楽譜特集は
今も現役で唄い続けている
80代の歌手の方々の代表曲を掲載させていただきましたが、
89歳の北島三郎さんを筆頭に
(北島さんは10月4日で90歳!)、
89歳の加山雄三さん、87歳の小林旭さんなど、
80代でも輝き続ける歌手の
方々がいっぱいいらっしゃいます。
85歳の倍賞千恵子さんなんて、
今年の日本アカデミー賞で、
最優秀主演女優賞に輝きましたから。
そう考えると81歳の舟木さんは、まだまだこれから。
来年は65周年ですが、70周年も夢じゃないはず。
舟木一夫さんには、
これからも素晴らしい舟旅で、
夢を奏で続けてほしいです。
村田
