折り畳み傘のはなし

　わたくしごとではございますが、今週はちょいと昔話を。

あれは90年代のはじめ頃のこと。当時私は、アルバイトをしながら夜学に通っておりました。

学費を捻出するため生活費は相当に切り詰めており、住まいは木造四畳半のアパート、当然フロはなし。

したがって毎日、バイトが退けると銭湯に通うのが日課だったのですが、ある日のこと。

さっきまで綺麗な星空だったのが、風呂屋を出た途端に土砂降りの大雨です。

「せっかくサッパリしたのにずぶ濡れかよ～」

あのやり場のない怒りと悲しみを忘れることはできません。

以来、どんなに天気が良かろうが、朝のテレビで依田さんが何と言おうが、必ず折り畳み傘を肌身離さず携帯するようになりました。携帯電話は忘れても、カサを忘れて出かけることは、私には論外なのであります。あれから三十年近い歳月が過ぎたい今でも。

そんな私にとって、この逸品「みかブレラ―」は、この上なく嬉しいお土産でありました。

先週、水田竜子さんのインタビューにキングレコードさんにお邪魔したさい、キング宣伝のプリンス・灰崎君がおすそ分けにくださったのでありました。

みなさまも、くれぐれもよき雨天日を楽しまれますよう（？）。

光栄です！

（高村）