歌の手帖9月号は
今日、
7月21日発売。
表紙巻頭は
新曲『残(のこ)んの月』
がヒット中の、
杜このみさん。
これは撮影と取材を終えた
私服姿の杜さん。
誌面では
着物姿で登場してくれています。
こちらはロングヒット中の
『残んの月』の
赤盤、黄盤に続く
7月19日に発売された緑盤。
カップリングの
『紫陽花みれん』の
評判が良いみたいです。
ちなみに、
青盤も
9月20日に発売されるそうです。
この『残んの月』は
3月22日に発売されて
いますが、
最初に聴いた時から、
個人的にすごく
気に入ってます。
ヒットした前作
『鴎の海峡』が
マイナー調の
大作的演歌でしたから、
続く新曲もその流れで
来るのが普通なんでしょうけど、
ここで
3拍子のメジャー調で、
しっとり路線を
もってくるところが
まず良いですよね。
そして何より
♪来る来ない~
という繰り返しの
フレーズが
耳を惹きます。
昭和の歌謡曲は
繰り返しのサビって
定番だったと思うんですけど、
なぜか最近は(平成以降?)、
繰り返しのサビのある作品
の方が
少なくなったように思います。
メロディーに関しても、
循環のシンプルで
覚えやすいメロディーではなく、
難しいコードを
意図的に入れたような、
ちょっと考えすぎのような
複雑なメロディーが多いように感じます。
でもシンプルなものが好きな僕は、
3コードのようなお約束のメロディーと、
繰り返しのフレーズがある歌に
惹かれる傾向があります。
ヒットしている曲も、
そんな作品が多いように
思いますけど、
それでも
そういう作品が少ないのは
なぜなんでしょうかね?
また、
演歌・歌謡曲のポップソングは
歌詞が何より大切。
しかも
歌詞はメロディーとは逆に、
他の歌とは違う表現や
言葉が
絶対的に必要だと思うんです。
そして、この作品は、
『残んの月』という
意外と聴き馴染みのない
タイトルだけで成功している
ように感じます。
なお残んの月とは、
明け方、空に残っている月
の意味。
もちろん造語ではなく、
ちゃんとした名詞です。
ファンの方ならご存知の
話ですが、
杜このみさんの
実家は酒屋さん。
でも彼女も家族も
みんなお酒が飲めない
下戸だそうです。
この話、
自分はかなり
好きなんですよね(笑)。
村田
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