創刊30周年記念号第3弾となる
歌の手帖1月号。
3号連続記念企画
「表紙で振り返る歌謡界30年」
も遂にラスト
「その3(2014-2023)」
となりました。
改めて説明させていただくと、
歌の手帖の表紙と共に、
10年ずつ、
歌謡界を振り返ってみよう!
という内容の特集。
読者の皆さまから、
すごい好評を頂いています。
この特集、自分ではなくて、
山崎が担当したので、
大変な仕事だったと思います。
本当におつかれさまでした。
そしてこのブログでは
僕が呑気に(笑)、
この期間から(2013-2023)
個人的に印象的だった表紙を、
何点か振り返ってみたいと思います。
今から10年前の
20周年記念号ですね。
当時、
表紙の方のキャラ弁を
制作してくださっていた
ルーシーさんに
20周年お弁当を作っていただきました。
表紙でケーキとかは以前やったので、
お弁当とか面白いかな?という感じで。
確かルーシーさんが、
氷川きよしさんが好きなものを調べて
作ってくれたように思います。
氷川さん、トマトとか好きでしたしね。
「もずく酢が好き」とか言ってたことも
ありましたけど、
さすがに、もずく酢はお弁当にはできません(笑)。
以前は、
背景に凝ることが多かったんです。
これは羽根をバック紙に
たくさん貼った手作り背景です。
撮影前の2時間前に現場に入って、
背景にスプレー糊を使って、
自分1人でペタペタと
羽根を地道に貼りました(笑)
これは赤と青の布を
つなぎあわせて作ったんですよね。
こちらの坂本冬美さん表紙は
三枚の異なる色の布(オーガンジー)を重ねて、
グラデーションっぽくしました。
これなんか、
ホログラムの折り紙を
1枚1枚、壁に貼って作った背景です。
こういう大きな布じゃないんですよ。
そうそう、
しかもこのパク・ジュニョンくんの
表紙の撮影は
自分がカメラマンとして撮ったんです。
自分で撮影した表紙と言えば、
なんと、舟木一夫さんの
この表紙は、
自分で撮影したものです。
表紙の舟木さんを自分で撮るなんて、
今考えると、
なかなか無謀でした(笑)。
撮る時はかなり緊張しましたね。
でも、この表紙、
自画自賛ながら、
綺麗に撮れていて好きなんですよね。
話は変わって、
山内惠介さんは
紅白で着た衣裳で
本誌の表紙に登場
…というのが恒例になっていますが、
これは、
山内惠介さんが紅白の表紙を着て、
本誌の表紙に登場していただいた
第一弾です。
今年も9度目の
紅白出場を決めた惠ちゃん。
もちろん来年も、
山内惠介さんの紅白衣裳表紙を
させていただきますよ。
以前は背景を凝ることが多かったのですが、
最近は背景はシンプルなのが
個人的には好きになってます。
その方が人物も文字も目立つんですよね。
それで、
小道具を使ったりすることが
多いんですけど、
『唇スカーレット』の時の
この表紙は、とても気に入っています。
手に唇マーク、キスマーク?を
つける…というのを提案した時は、
惠ちゃんも事務所さんも
嫌がるかな?と思ったんですが、
意外にノリノリで
惠ちゃんも
楽しそうにやってくださいました(笑)。
これは元号が令和になった時に、
水森かおりさんに提案して
やっていただいた表紙。
おわかりかと思いますが、
官房長官時代の小渕恵三さんが、
昭和から平成になった時に、
「新元号はこれです」と言って、
「平成」の発表をした時を
イメージしたものです。
もちろん「令和」の文字は
みもりん直筆。
こういうユニークさを理解してくれて、
楽しんでやってくださった
水森さんに感謝です。
これは25周年の時ですね。
背景のゴールドの素材も
探すのに苦労しましたが、
シルバーの「25」は、
自分でペイントしたんですよね。
2と5の数字の置物はあったんですが、
自分のイメージ通りの色にするため、
家で1日かけて銀ラメでペイントしました。
塗料にラメが入ると、
なかなか大変なんですよ。
服にも顔にも手にもラメがついて…。
というわけで、
思い出深い表紙は
まだまだあるんですが、
長くなりすぎるので、ここまでとします。
これからも試行錯誤をしながら、
演歌歌謡曲を盛り上げたく、
愛を込めて「歌の手帖」を
編集していきたいと思います。
皆さま、何卒よろしくお願い申し上げます。
村田
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