5月号の表紙巻頭は水森かおりさん。
巻頭ページで使った小道具です。
水森かおりさんの30周年に合わせて、
撮影小道具として木製の30の文字に、
自分でゴールドの塗装をしてみました。
実は今回着ていただいた衣裳ですが、
昨年9月のメモリアルコンサートで
水森さんが着ていたドレス。
この華やかなドレスが僕の中で、
とても印象に残っていましたから、
「もし可能でしたら、あの素敵な衣裳で
表紙巻頭の撮影をさせていただけませんか?」
とリクエストさせていただいたら、
水森さん側が快くOKをしてくださったんです。
ありがとうございます。
おかげで、自分で塗ったゴールドの30も
とても映えていたように思います。
さて、今回は巻頭インタビューでは、
残念ながら載せられなかったお話を、
ここでお届けします。
水森かおりさんはご当地ソングを
唄い続けています。
それは彼女のご当地ソングを
待っている方が多いからです。
でも、同じ路線を続けるって大変なことです。
また同じご当地ソング?と思う方もいるからこそ、
同じようなご当地ソングは唄えません。
毎回、ご当地ソングという枠の中で、
新鮮な気持ちを持って、
変えていくことに挑み続けているんです。
その大変さを貫いての紅白22年連続出場。
だから水森さんは、
続けることの苦しさと素晴らしさを
よく知っているんです。
今回、改めてそのことを伺うと…。
「常にご当地ソングで攻め続けることの大変さ、
それはありますよね。
数字が大きくなるほど、
プレッシャーにもなっていくと思うんです。
いつも新たなご当地ソングに挑むたび、
ご当地ソングではないものに
変えてしまった方がどんなに楽か?とは、
毎年感じることなんです。
でも、闘っているのは私一人じゃないんです。
そこには弦哲也先生をはじめ、
事務所やレコード会社のスタッフ、
そしてファンの方々もいてくださる。
だからこそ私は色々な壁を乗り越えられるんです」
彼女らしいなぁ、と感動しました。
人生の中で信じたものを続けることって、
とても難しいことだけど、
とても素晴らしいことだと思います。
30周年、水森かおりさんの
新曲『大阪恋しずく』。
編集部の先輩が、
「水森さんの唄う母音は
いつも綺麗なんだよなぁ」
と言っていましたが、
確かにこの『大阪恋しずく』を唄う
水森さんの歌声、その母音の響きは、
とても綺麗で、明るくて、心地良いです。
それは信じたものを貫き続けている
水森かおりさんだからこその
淀みがない
綺麗な想いのこもった響きなんだと感じます。
村田