現在発売中の
歌の手帖9月号の
巻末楽譜特集は
デビュー40周年を迎えた
神野美伽さんです。
神野美伽さんって、
演技力と表現力で聴かせてくれる
本当に唯一無二な歌い手。
コブシをブリブリに回して
ド演歌を勇ましく唄っていたかと思えば、
定期的にアメリカでライブをやって、
ジャズでスウィングしたり、
韓国語をマスターして、
韓国の歌を唄ったり、
後藤次利さんと
コラボ配信アルバムを
作って、J-POPを唄ったり、
ロックフェスに出演して、
ロックバンドと共演したり、
興味の対象が自由自在。
そして、
どんなジャンルの歌を唄っても、
そこには一貫とした
歌い手・神野美伽の表現としての
太い幹があって、
ブレてないんですよ。
そういえば、
神野さんのコンサートは
想い出深いものが多くて、
今では色々な方がカバーする
歌謡浪曲の名作
『俵星玄蕃』を初めて聴いて
感動したのが、
神野美伽さんのコンサート。
その圧巻な表現力に引き込まれました。
あと『朝日のあたる家』の
日本語版と言える『朝日楼』の
鬼気迫る熱唱の
ステージも忘れられないです。
そんな神野さんの
歌のルーツを
改めて今回の特集で聞こう…と
思ったんです。
通常の新曲取材では、
そこまで聞けないですからね。
そしてこのインタビューで、
今まで知らなかったことをいっぱい知れて、
とても興味深く、楽しかったです。
ぜひ読んでいただき、
神野美伽という唯一無二な歌手を
知っていただければと思います。
その特集で、デビューの頃の
神野さんの写真を掲載していますが、
アイドルしていて、かわいいですよ(笑)。
聖子ちゃんカット?
楽譜掲載曲は
3作目の大ヒット曲『男船』をはじめ、
『春夏秋冬 屋形船』
『浪花八景』
『恋唄流し』
『帰れないんだよ』
『浮雲ふたり』
『あんたの大阪』
の7曲。
どの歌も好きです。
特に今回、改めて音源を聴きながら、
楽譜チェックをしたら、
『春夏秋冬 屋形船』って
すごくお洒落な曲作りで良いなぁ、と。
そう言えば彼女のコンサートで聴く
『浪花八景』はとても魅力的です。
歌声の色彩と顔の表情で
魅せてくれるというか、
女であり、人間である感じが
温度感で伝わってくる歌唱なんです。
あと、今回は
入れられなかったんですけど、
『男節』という歌も良いんですよ。
図太い骨っぽさがあって。
そうだ、
清水博正くんの歌唱でも話題になった
『雪簾』もいいなぁ。
というわけで、
9月号掲載、
神野美伽さんの巻末楽譜特集を
よろしくお願いいたします。
村田
歌の手帖 2023年9月号 | 歌の手帖,2023 | 歌の手帖社 utate online