徳久広司先生の巻末楽譜特集

歌の手帖5月号の

巻末楽譜特集は、

作曲家・徳久広司先生の

自選曲集です。

この特集で、

徳久広司先生が作曲を

手掛けた作品から、

『北へ帰ろう』(徳久広司)

『ヘッドライト』(新沼謙治)

『献身』(アローナイツ)

『そんな女のひとりごと』(増位山太志郎)

『おまえに惚れた』(美空ひばり)

『北の雪虫』(キム・ヨンジャ)

『対馬酒唄』(高倉健)

という7曲の

楽譜を掲載しております。

徳久広司先生の

手掛けた曲と言えば、

最近は坂本冬美さんの『酔中花』

がロングヒットを記録していますが、

まだまだ掲載したかったヒット曲が

あるんですよね。

その中でも、

今回は掲載しなかったですけど、

門倉有希さんの『ノラ』(1998年)も

徳久広司作品。

『ノラ』は本当にカラオケで

よく唄われたヒット曲です。

ある時期は、

カラオケ大会があると、

必ず『ノラ』を唄う方が数人はいた

…それほど人気曲でした。

その『ノラ』の

オリジナル歌唱歌手は

木下結子さん。

1989年発売だったそうです。

その木下結子さんが

唄った、

徳久広司作品で、

『放されて』(1984年)

という歌があるんですけど、

個人的にはこの歌が

かなり好きです。

徳久先生の巻末の担当は、

自分ではなかったんですけど、

(お手伝いはしましたが)

自分が担当していたら、

『放されて』を入れていたかも(笑)。

木下さんが唄っていたのは、

リアルタイムでは

存じ上げなかったんです。

僕がこの仕事を始めて、

アマチュアの方が

カラオケ大会で

この歌を唄っているのを聴いて、

好きになったんですよね。

そういう意味でも、

演歌歌謡曲にとって

カラオケって大切ですよね。

アマチュアの方がカラオケで

唄っていて、

初めて聴く曲で

好きになる作品もありますから。

カラオケって、

歌の良いPRにもなりますよね。

なお、門倉有希さんは

『放されて』も

2010年にカバーされています。

どちらのバージョンも好きです。

ちなみに東京出身の僕は、

「ほかす」って、

最初は意味不明でした。

「ほかす」って関西地区の言葉で、

「捨てる」という意味なんですよね。

なので

『放されて』の全国区バージョンは

『捨てられて』(長山洋子)に

なるのでしょうか?

いや、違うか(笑)。

村田

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