坂本冬美さんと水森かおりさんの、じっくり聴きたいニューアルバム

今、絶賛発売中の

歌の手帖1月号では、

坂本冬美さんと、

水森かおりさんの

ニューアルバムをご紹介する

グラビアを掲載しております。

まずは坂本冬美さんの

『Love Emotion』(10/27発売)。

これは

ポップス系で愛の情念を唄った名曲たちを、

坂本冬美流に

アレンジしてカバーした作品集です。

(詳しくは1月号を)

聴き所の多いカバーアルバムですが、

特に凄いのが

『傷心』(大友裕子)。

実はこの歌、自分は知らなかったんですが、

YouTubeで大友裕子さんの

オリジナルを聴いてみたら、

超絶圧巻の熱唱で、

魂にガンガン響いてくる名曲でした。

それに引っ張られるように、

冬美さんの熱唱もすごいのなんの。

冬美さんって、

例えば『夜桜お七』もそうですが、

クールな炎…みたいな、

冷静な熱情で、

歌の熱気を表現する歌唱が多いと

思いますけど、

『傷心』のカバーは

その熱気がダイレクトに

放射されるような、

爆発寸前の熱唱です。

その理由は1月号を読んでいただきたいですが、

それがとても胸に刺さります。

あと『ひとり咲き』『ヒナギク』も好きです。

グラビア未掲載カットです。

冬美さんって情念の赤が似合いますね。

冬美さんのヒット曲に

『火の国の女』がありますけど、

その『火の国の女』で

冬美さんは熊本出身?と勘違いされる方が

多いみたいですが、

冬美さんは和歌山県出身です。

紀伊国の女、ですね(笑)。

さて、

次は水森かおりさんの

『歌謡紀行20~鳴子峡~』(10/20発売)。

歌で旅する水森かおりさんの

人気アルバム『歌謡紀行』シリーズ第20弾。

今回は書き下ろしの新作が

7曲収録されているんですが、

特にお薦めしたいのが

『愛のオルゴール』。

簡単に言えば、

ポップス系の美味しいフレーズを

たくさん詰め込んだ秀作です。

みもりんの鼻濁音が魅力的に響きます。

歌の舞台は彼女の地元・飛鳥山。

ぜひ聴いてほしいですね。

あと初めて杉本眞人先生に

水森さんが書いてもらった

『ハートブレイク・ヨコハマ』も

新鮮な“はすっぱ”感が

魅力的に響く作品です。

冬美さんの背景は赤でしたが、

みもりんは赤の上着を着てます。

赤つながり、ですね

…別に、つなげなくて良いか(笑)。

12月になりすっかり寒くなりましたから、

お家でゆっくりと

アルバムで歌を楽しみましょう。

シングルは小説で言うと短編、

アルバムは長編小説。

時には長編を

じっくりと楽しむのも良いですよ。

村田

歌の手帖 2022年1月号 | 歌の手帖,2022 | 歌の手帖社 utate online

【公式SNSを見る】
error: コンテンツは保護されています