9月号は「エール」の古関裕而先生特集です!

いつもの夏なら、

この時期は

夏の甲子園。

甲子園好きな

僕としては

『栄冠は君に輝く』

を聴くだけで、

過去の数々の名試合が

蘇ってきて、

胸にグッとくるものがあります。

その『栄冠は君に輝く』

を手掛けたのは、

今、話題のNHK連続

テレビ小説「エール」

のモデルである

作曲家・古関裕而先生。

こちらは、アルバム

『連続テレビ小説「エール」

オリジナル・サウンドトラック』。

その古関裕而先生の

特集を、

歌の手帖9月号の

巻末楽譜特集で

やらせていただきました。

実はそのドラマを

自分は視てなかったんですよ。

うちは小さい娘がいるので、

朝は同じNHKでも

Eテレを視てますので…(汗)。

でも「エール」が話題に

なっていたのは

知っていましたし、

コロムビアさんから

発売された

『あなたが選んだ古関メロディー

ベスト30』

というアルバムが

すごい売れている、

という情報を聞き、

これは古関先生の特集を

やらなければ!と

企画させていただきました。

こちらが、

その売れているアルバムです。

このアルバムの曲から、

9月号の巻末楽譜を掲載

しております。

そして、

今回の古関裕而特集を

やらせていただくにあたり、

当然このアルバムも聴き、

いくつかの古関先生の本を

読んでみましたら、

すっかり古関先生の魅力に

ハマってしまいました。

先生は子供の頃から独学で

音楽、クラシックを学び、

10歳くらいで

レコードを聴いて

各楽器のスコアを書けるほどの

音楽知識と音楽感性を

得ていたそうです。

なにしろ、

20歳そこそこの時に書いた

舞踏組曲が、

イギリスの

作曲コンクールで入賞

したんですよね

(国際的なコンクールでは、

日本人初の入賞だとか)。

そういう経歴だけに、

手掛けた曲も

本当に幅広いです。

歌謡曲や流行歌はもちろん、

オーケストラもの、

軍歌、番組テーマソング、

球団歌、社歌、校歌などなど。

『あなたが選んだ古関メロディー

ベスト30』を聴いてもらえば、

その凄さと魅力の一端を

垣間見ることができますよ。

古関先生はもちろん

楽器は色々と弾けるんですが、

作曲する時は楽器を弾かずに、

頭の中だけで作られたそうです。

そしてその時の状況を

「メロディーが降ってくるんです」

と表現されたそう。

だから古関先生のメロディーは

枠組みにハマったものではない、

自由さと純粋さが

溢れているように感じます。

そうそう、

「エール」は

古関裕而先生と

その奥さまである

金子さんを描いたものですが、

その金子さんも凄いんです。

後に帝国音楽学校に入学

する金子さんも、

かなりの音楽的才能を

持った方なんですが、

2人のなれそめは、

古関先生が

イギリスの作曲コンクール

に入賞したニュースを知った

(当時愛知県に住んでいた)

金子さんが

その入賞作の楽譜を見たいです!

と(当時福島県に住んでいた)

古関先生に

熱烈なファンレターを送ったのが

きっかけだったとか。

そこから3ヶ月に亘り、

100通以上の文通を交わし、

それが愛に高まり、

結婚となったようです。

大切なのは、

そういう熱、

なんでしょうね。

しかし、

今年は甲子園がなく、

『栄冠は君に輝く』が

聴けないのが、

本当に残念。

高校球児が

青春のすべてを

白球に注ぐ

あの瞬間の

恐ろしく無邪気で

真剣で、

莫大な熱量は、

今でも自分の中で

すごく大きな

パワーになるんですよね。

来年の夏は

『栄冠は君に輝く』

が聴けますように。

村田

歌の手帖 2020年9月号 | 歌の手帖,2020 | 歌の手帖社 utate online

【公式SNSを見る】
error: コンテンツは保護されています