歌の手帖6月号では、
2020年3月26日放送分で、
35年5ヶ月の長い歴史に
幕を閉じた
テレ玉さんの
人気カラオケ番組
「カラオケ1ばん」の
最終回収録の
潜入ルポを掲載しています。
この取材前に
本誌と同番組のつながりを
調べてみましたら、
なんと本誌が
創刊間もない
1994年1月号からのおつきあい。
その頃はまだ
自分は歌の手帖に
おりませんでしたので、
その当時を知っている
野上部長とこの取材に
行ってきました。
最終回の司会と
なった岸田敏志さんと、
瀬口侑希さん。
「カラオケ1ばん」の司会って、
これまで総勢31名の方が担当
してらっしゃったようですが、
岸田さんは番組最長となる
9年間、司会担当。
同番組を担当した
テレビ埼玉ミュージックの
大木部長の話によると、
とにかく岸田さんの人柄が良くて、
視聴者や出場者の方々、
そしてスタッフから
良い評判しか聞かない好評さで、
「司会の岸田さんは
番組が続く限り司会を
やっていただこうと
思っていました」(大木部長)
とのことでした。
僕にとって
岸田さんと言えば、
金八先生の
桜中学シリーズ第2弾
「1年B組新八先生」。
自分も同ドラマ放送時、
中学生ですから。
主題歌『重いつばさ』
も好きでした。
当時は岸田智史さんでしたね。
岸田さん、実際に
教職もお持ちなんですよね。
実は「3年B組金八先生」
って当初は岸田さんが
金八先生役で主演
予定だったそうですが、
『君の朝』が大ヒットして、
ドラマ出演ができなくなり、
武田鉄矢さんに変更された、
という裏話があるそうですよ。
実際、お逢いして、
お話をさせていただくと、
岸田さんは新八先生
そのままの
優しくて裏表ない熱い方でした。
「ニューミュージックの
世界で生きてきた僕にとって、
演歌・歌謡曲の方々と
出逢うことができた
この9年間は宝物の時間でした。
この番組が終わるのは
本当にさびしいですよ」
と岸田さん。
また演歌・歌謡曲の世界に
ぜひ力をお貸しいただきたいです。
同番組最後のゲスト
となった
市川由紀乃さんと、
審査員の
岡千秋先生、
田尾将実先生、
桧原さとし先生。
地元・埼玉出身の由紀乃さんは
アマチュア時代の
34年前からこの番組に
出場して、
プロになってからも
同番組ゲスト最多出演。
納得の最終回ゲストです。
しかし、歌番組が
どんどん減っていく中、
こういう
いわゆる地方局の
地元密着型カラオケ&歌番組
がなくなるのは
本当に残念。
演歌・歌謡曲の持つ大衆性と、
こういうカラオケ系歌番組って、
すごく合ってますからね。
そう言えば、
この番組最終回収録
が行われたのは、
新型コロナの緊急事態宣言で
自粛となる前の3月7日。
4月だと収録も
できなかったと
思いますので、
せめて最終回の収録が
行えたのは
良かったかな、と。
「カラオケ1ばん」さん、
ありがとうございました。
村田
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