『糸』の中島みゆきさんで思うこと

ありがたいことに、

発売日に売れまくり

Amazonで一時在庫切れ

していた歌の手帖5月号。

無事に在庫も復活。

その5月号の

巻末楽譜特集は

久しぶりに

読者のリクエスト楽譜集です。

前回の

ちあきなおみさん特集

の時に掲載できなかった

『酒場川』『役者』や、

なぜか今まで掲載

してなかった

不滅のスタンダードバラード

『恋人よ』(五輪真弓)、

また隠れた人気曲の

『秘密(Foi Ontem)』

(オリジナルはちあきなおみ

さんですが、

今回は本誌読者の方々に

人気の秋元順子さん

バージョン)など、

カラオケ好きな方々に

好まれるリクエスト作品を

10曲掲載しております。

その中でも

今回のメインは、

なんと言っても

『糸』(中島みゆきさん)

でしょう。

もう随分前から、

色々な演歌歌手の方も

カバーされている人気曲で、

読者の方々からリクエストも

多かったんですよね。

本当は、

昨年掲載する予定

だったんですが、

その時は急遽別企画が入って、

残念ながら掲載できなく

なったんです。

本来ならタイミングを

外しまくりでしたし、

今更感もあり、

もういいかな…

と思っていたんですが、

でも、

昨年末の紅白で

島津亜矢さんが『糸』を

唄ってくれましたし、

『糸』を題材にした映画も

今春公開されるとかで、

やはり掲載することにしました。

しかし、

この歌、人気ありますよね。

まぁ、個人的には

良い歌だとは思うんですが、

中島みゆきさんの作品の中では、

そんなに

突出した歌ではないかな…

あくまで自分は思うんですよ。

あくまで個人の意見として

ですよ

いや、そう思うくらい、

中島みゆきさんって、

名曲多いですから。

僕が中島みゆきさんを

好きになったのは

アルバム『親愛なる者へ』

(1979年)に

収録されていた

『狼になりたい』

という作品を

ラジオで聴いてから。

それまで歌と言うと、

ラブソングが当たり前と

思っていた

当時、

中学生くらいの僕ですが、

この歌を聴いて、

こういう歌もあるのか!と

衝撃を受けました。

『狼になりたい』は

「夜明け間近の吉野家」

を舞台に、

徹夜で遊んで

疲れ果てた若者たちと、

これから仕事へ向かう

中高年たちが

交差した中、

この鬱屈した、

閉塞感から抜け出したい…

と訴えるような作品。

人間ドラマ、なんて

言い方は好きじゃないんですが、

歌でこういう映画

のような表現ができるのか!

この歌を聴いた時、

強く思いました。

それから

こちらは有名曲ですが

『ファイト!』(1983年)も

やはり衝撃的でした。

中卒で仕事を貰えないと

絶望する女の子や、

駅の階段で子供を突き落した

女性を見て、怖くて逃げた人。

そして上京したいのに、

出てくならお前の身内も

住めんようにしてやる…と

脅される田舎の若者。

こういう太陽の影に

隠れたリアルな人達を描いて

歌にするその描写力に

ワクワクしました。

そして

闘う君の唄を

闘わない奴らが笑うだろう、

なんてフレーズは、

今でも僕に力をくれます。

と言っても、

実はそんなに

彼女のヘビーリスナーじゃない

僕ですが、

それでも

『世情』(金八先生で有名!)、

『僕たちの将来』、

『あした天気になれ』

『あたいの夏休み』

など、

中島みゆきさんの

歌には

大好きな名曲が多いです。

もちろん超有名な

『時代』も良いですし。

『糸』が好きな方は

1970年代~1980年代の

中島みゆきさん作品を、

こういうご時世ですし、

じっくりお家で

聴いていただければと

思います。

ぜひ

カラオケ大会とかで、

中島みゆきさんの

そういう歌を聴いてみたいです。

村田

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