迫りくるベース・ライン

偉大なるギタリストで作曲家の井上堯之先生が逝ってしまいました。

その功績の中でも、特に有名なあの「太陽にほえろ!」のメイン・テーマ。作曲者としてのクレジットこそ大野克夫先生ですが、イントロの下降系コード進行やオクターブによるリフなど、タカユキ印がべったりと張り付いた、哀愁と活力あふれるフレージングの数々は、花岡優平先生を始め、多くのクリエイターの作品に受け継がれております。

小誌次月号掲載予定の、大門裕子さんの新譜『ララバイ TOKYO』のイントロもそんなタカユキ・チルドレンのひとつと申せましょう。

譜面の場合、そのものを出しちゃうわけにはいきませんので、あくまで「こんな感じ」の参考譜です。

実際の音源はまぁカッコいいったらないですよ。

こういうてらいのないカッコよさは、やっぱり70年代の美意識ですなぁ。

 井上先生のご冥福をお祈りいたします

(高村)

歌の手帖 2018年6月号 | 歌の手帖,2018 | 歌の手帖社 utate online

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