現場で変わるグラビアの話、大沢桃子さん&ゆあさみちるさん

グラビアを撮影する時は、

その新曲を聴いてから、

こんな感じでいこう…

と事前にラフ案を考えて、

カメラマンさんに

それをお伝えするんですが、

当日の現場のノリで、

まったく違うものに

なってしまうことも

少なくありません。

歌の手帖7月号の

大沢桃子さん、

新人ゆあさみちるさん、

のグラビアが、

図らずも、

当初思ってものと

変わってしまったので、

それをご紹介します。

まず、

大沢桃子さん。

新曲『どんどはれ』から

木漏れ日と

空をバックに、

ドカーンと2ページに

写真1点のグラビアに

しようかと

取材前は思っていたんです。

このパターンです。

このパターンを基本に

撮っていただいていたんですが、

最後の方で

とりあえず撮ってもらった

本誌22ページの写真が、

とても素晴らしかったので、

結果的にその写真を

メインにページを作り、

この写真パターン

をボツにしました。

ちなみに『どんどはれ』

は岩手の方言で

昔話で使う

「めでたしめでたし」

なんですが、

以前NHKで、

「どんど晴れ」

という朝ドラがあったので

『どんどはれ』というタイトルを

見た時、

空と希望をイメージした

グラビアにしようと思ったです。

でも『どんどはれ』の

“はれ”は

晴れではなく、

はらう、の意味。

知ってはいたんですが、

でもやっぱりこの時期、

希望の感じを写真で

出しかったんですね。

そして採用した写真の方が、

花が咲く希望みたいなもの

を強く感じられたんです。

次に

新人の

ゆあさみちる

さんのグラビア。

デビュー曲が『私の花』

なので、

ここは素直に

情熱的な薔薇を

持って撮ってもらおう、

と思ったんですけど、

当日、彼女が赤いワンピース

を着ていたので、

ちょっと薔薇はくどいかな、と

思ったのと、

花を持たないで撮った方が

良い表情だったので、

最終的に

花を持った写真はボツにしました(笑)。

これは撮影後に

スマホで撮った写真です。

しかも当初、

外での撮影を予定していたんです。

緊急事態宣言後すぐの撮影でしたし、

部屋の中で密になるのは

良くないかな、と。

でも、当日は

洒落にならないくらいの

激しい雨となり、

急遽、編集部の

小さな会議室で撮ったんですよ。

大変でしたが、

カメラマンさんの頑張りと、

ゆあささんの好意的な協力で

良い写真が撮れたと思います。

新人さんの

ゆあさみちるさんは

とっても濃い個性的性格の、

不思議に屈折する光のような

魅力がある美人さんでした。

自分的には

カップリングの

『花の名前』が

彼女らしくて

かなり好きです。

早く生歌聴いてみたいです。

というワケで取材は、

机の上で考えていたものと、

現場では大きく異なる

ケースも多々あります。

事件は会議室でなく、

現場でおきてるんだ…

という懐かしき某邦画のセリフを

思い出しますね。

村田

歌の手帖 2020年7月号 | 歌の手帖,2020 | 歌の手帖社 utate online

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