氷川きよしくんがBUZZったお話(ちょっと追記)

5月中旬頃、

一般の方がツイッターに投稿した、

氷川きよしくんの

『きよしこの夜 

スペシャルコンサートVol.18』

での

『限界突破×サバイバー』

の動画がバズり、

視聴回数130万回超え。

ツイッターで日本1位、

世界でも4位となり、

テレビでも取り上げられるほど

話題になりました。

ちなみにバズるとは、

マーケティング用語の

「BUZZ」からきていて、

簡単に言うと、

一挙に話題が集中することですね。

その『限界突破×サバイバー』

を収録しているのが

このDVD。

昨年末、

恒例の東京国際フォーラムで

行われた、

ファンの方には通称「クリコン」で

親しまれている

スペシャルコンサートの

模様を収録した商品です。

『限界突破×サバイバー』の

ライブ映像は

今では日本コロムビアさんのサイトで

試聴できますよ。

視てない方は是非!

『限界突破×サバイバー』は

2017年10月25日に発売されたもので、

個人的には発売当時から大好きですし、

今までいっぱい聴いてきましたから、

なんで今、急にこんな話題になったの?

と最初は不思議でした。

まぁ、

世間では氷川きよしくんと言えば、

当然

演歌歌手という

認識が強いですし、

この時のライブ映像の

ビジュアル系のようなメイクと衣装との

ギャップに世間が

まず反応されたんでしょうね。

そして

一番の要因は

その素晴らしい歌唱力、

ですよね。

演歌歌手の方は相対的に、

他のジャンルの歌手の方に比べ、

音程、発声、音圧、

技術力(コブシやビブラート)

がひじょうに優れている方が

多いと思うんです。

だから演歌歌手の方が、

たまにポップスとかを唄うと、

その歌唱力の凄さを、

普段は演歌を聴かない方々が

知って驚く…

ということは

時々あります。

ただ、

演歌歌手の方に

弱点があるとすれば、

速い8ビートや16ビートでしょう。

演歌歌手の方は相対的に

速いビートの

表拍に対して、

丁寧にジャストに入りすぎて、

ハネない唄い方になるケースが

多いように感じるんです。

普段は4ビートや8ビート、

もしくは三連や三拍子の

ゆったりしたテンポの演歌を、

ジャストで唄うことが

身体に馴染んでいますからね。

もちろん、表拍に対して、

ジャストで入るのは

全然悪いことではないんですが、

ロックやポップスでは

それだと

ちょっとかっこよくない

感じになるんです。

氷川くんは演歌より先に

ポップスを聴いて育った

16ビート世代。

そんな要素もあってか、

速いビートの歌を

歯切れよく、

ハネるように唄ったりするのが、

すごく上手なんですよね。

ちょっと食い気味に、

もしくは裏拍を感じながら

唄うフレーズも、

絶妙なんですよ。

ハネるとは、

いわゆるシャッフルとか

スウィングする、

という意味で、

簡単に言うと

バックビートを感じるように

氷川くんは唄っているんですね。

『限界突破×サバイバー』

って、

すごい難しい歌。

ぜひカラオケで唄って、

それを録音して聴いてみてください。

氷川くんみたいな気持ち良い

ハネ方の

テンポ感で唄うことの

すごさを分かってもらえると思います。

もちろん発声力もすごいですし。

これだけ唄える方は、

ロックシンガーにも、

ポップス系の歌手にも

そうはいないと思います。

『限界突破×サバイバー』や、

『男花』なんかの

リズム系の歌唱を聴くと、

ボーカリスト・氷川きよしの

優れた才能を改めて思います。

また『白雲の城』などでは、

演歌歌手・氷川きよしだけの

魅力を改めて感じますし。

演歌もロックも、

本当に凄い才能だと

思わずにいられません。

なお

6月21日に発売される

歌の手帖8月号では、

この話題の

『限界突破×サバイバー』の

楽譜を掲載しております。

カラオケ好きな方は、

ぜひ挑戦してみてくださいね。

村田

歌の手帖 2019年7月号 | 歌の手帖,2019 | 歌の手帖社 utate online

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