2024年11月21日
Kリーガーの皆さん、練習がんばっておられますか!
もっと上手くなりたい、一段でも上に昇段したい…そんなアナタに朗報! この方から、すぐに実践出来る練習法を教わってまいりました。
歌の上手さにも色々ありますが、演歌らしさ、それらしさなら当代随一の名人・秋岡秀治さん。レコーディングでは譜面は見ず、歌詞だけを見て唄うのだそうです。「音符に気を取られるとメロディーに縛られて、歌詞が言葉になりにくい」から、とのことでした。
と言ってもメロディーが作曲家の書いたそれと違っちゃったら意味ないわけですから、そこは録音当日までにしっかりさらっておきます。メロディーさえ完璧に入っていれば大丈夫、ということでもあるのでしょう。
更に面白いのは、唄う時に見る歌詞組みは必ずタテ書きでなければならない。あれは市川(昭介)先生が仰ったんだったかな…と思い出しながら話してくださいましたが、横書きの歌詞組を目で追っていくと、顔が左右に動きますね。タテ書きなら上下に動きます。
顔がノーの動きをして、なんで歌が唄えるか! イエスでなきゃいかんだろ…というのが先生のお話の趣旨。
漫才のようでもありますが、奥深い真理を感じる話でもあります。
レコーディング当日のために、自分でパソコンでタテ書きの歌詞組を作るんですって。なんとなく達筆の筆で書いているようなイメージがありますが「見やすさが一番大事」なんだそうで。ややこしい漢字なんか、全部カナにしちゃうんですと。
もちろんステージでは使えない手ですが、練習の時には試してみる価値はありそうですね。
(高村)
歌の手帖 2018年5月号 | 歌の手帖,2018 | 歌の手帖社 utate online