歌手のイメージ写真でよく使われるSHURE55マイクロフォン、開発されたのは1939年、世界で最初の単一指向性ダイナミック型マイクロフォンだそうです。
現在の定番、SM58のご先祖様にあたる機種ですが、今でも需要があるようですね。実際の集音よりもジャケット写真や宣材写真、プロモーション用動画など、視覚面での使用で高い人気があるようです。
昨日の編集会議でこの55の話しが出ましてね。小誌でもグラビアとか表紙とか、村田編集長がよく使います。なんで58じゃなく今だに55なのかな? 編集長の答えは「画(え)になるから」でしたが、じゃあ何で55だと画にならないんだろう。
55が画にならないかどうかはともかく、「歌」とか「歌手」という概念を静止画で表現するのは難しいことなのだな、と今更ながら気づきました。例えば五木ひろしと言えども、スーツ姿であれ着物姿であれ、ただ立っているだけの画では「歌手」を表現できません。日本人なら五木ひろしを知らない人はいないでしょうが、外国の人とかにはね。
「この人は歌手なのだ」「この写真は歌を唄っているところなのだ」と分からせようと思ったら、マイクロフォンを使うしかないのですね。ではなぜ58でなく55なのか、というと実用一点張りの外観は、ロックならよくても演歌の雰囲気が出ない、とか写真撮るほうにも色々こだわりが出てくるのしょう。
さて皆さん、静止画一点で「歌手」を表現するとして、楽器とマイクロフォン以外の小道具があるとすれば何かありますかね? 僕が考えたのは…。
①譜面
②ヘッドフォン
③紙テープと紙吹雪(笑)
①だと「作曲家やアレンジャーかもしれないよ」、②だと「プロデューサーかも知れないよ」と突っ込まれてしまいそうですね…。皆さん何か、いいお考えはありませんか?
(高村)