東京力車というユニットを、一体どのくらいの方がご存じだろう。
さまざまなジョイント系コンサートへの出演もあり、今年は「新・BS日本のうた」に出演されたし、何より純烈リーダー・酒井一圭さん作詞の新曲『涙ひとしずく』も話題になって…(今年の日本作詩大賞にノミネートされましたね)。
人気上昇中なんてことを言われていたりもするけれど、全国的にはまだまだ知られていない気がする。
でも、彼らはやります。やりました。
題して「馬鹿な馬鹿なワンマンツアーin西日本」。
※“馬鹿な~”は『涙ひとしずく』のワンフレーズ。石橋さん曰く「酒井さんの歌詞がなかったら、このツアーも生まれなかった」。
日程は、こちら。
10月5日(土)広島・SIX ONE
11月17日(日)兵庫・姫路Live House Beta
11月24日(日)福岡・UTERO
12月15日(日)大阪・長堀橋WAXX
12月21日(土)和歌山・MOMENTS
※公演ごとにセトリが変化。
大阪と姫路はともかく、広島や福岡、和歌山は大丈夫なん…と心配になったよね(余計なお世話だけど)。
でも、そこをあえて! 自分たちを知らない場所へ行き“東京力車”を広めたい。そんな挑戦なんだそうです。素晴らしい。
初日の広島での昼公演直前でちょっとトラブルがあったりもしつつ…でも一筋縄ではいかないライブツアーが、きっと彼らに多大なる影響を与えるに違いない。
なんてことを思いながらも、取材側の自分が本番前は胃が痛くなる(笑)。
最初に東京力車さんを取材したのは、『天下御免の伊達男』MV撮影のとき。
このときは依頼されて伺ったので、まだ担当ってほどではなくて。
やはり、歌声がいい!と思ったり、1フレーズでも「これは! 読者さんに強くおススメしたい!」と感じると担当を勝手に名乗り出すんだけど。
力車さんの場合は、『ニビイロトーキョー~チャンチキおけさ~』の“~ますか”。ここが好きになってから、MVもしつこいくらいに何度も視たりして。いやぁ、本当にいい曲。
その後、自ら「取材入ってもいいですか?」とがつがつとお願いするようになり、ライブで聴いた『ARIGATOU』にやられたよね。心底、名曲。
いろいろあったときの石橋さんのトークも、あまりにも飾り気がなくて真っ直ぐすぎて、心配になりつつも、感動したりして。
盛大に話がそれました。
とにかく。
まったく声の色も方向性も違う3人の歌声が、ステージ上でひとつになったときは巨大なパワーとなる不思議さ。
迫力のパフォーマンス、メッセージソングでのあたたかさ、やさしさ、癒し力。
CDももちろんいいけど、力車さんのライブはちょっとほかにない衝撃波があって。
例えば、仕事行き詰まってるとか、ちょっと落ち込んでるとか、何もなさすぎて退屈…とか(笑)、まぁ、いろんな鉛を抱えているとしたら、その鉛をぼんっと砕いてくれるっていうんですかね。
ライブ取材後はエネルギーに満ち溢れるもんで、帰りに呑むビールは格別に美味しい。
さらに、成長中の彼らはライブ毎に違うものを感じさせてくれたりもする。
このツアー中も、ちょっとした変化もあって。特にソロコーナーではそれぞれが新しいカバー曲にチャレンジし、新しい一面を垣間見せつつ、歌そのものを楽しませてくれる。
白上一成さん
スコンと抜ける伸びやかな高音が特長で、野外とかで場所わからなくても白上さんの声で見つけられることも。低音や中音もしっかりしていて、力車さんの歌のヘソを支えてる部分が大きい。
田井裕一さん
なんといっても煽りが凄い。タイミングとセンスも抜群。ロングトーンには、大草原が見えそうな壮大さも。やわらかなトーンと力強い発声、どちらも持ち味。
石橋拓也さん
以前、「あんみつのなかの求肥みたい」と思ったこともあって、その頃は喉を壊してたからなんだけど、ザラっとした浪花節みたいな声色が力車さんらしさを出しているんだなぁと。
でも、実は多彩な表現力の持ち主で、いろんな声の色でさまざまな楽曲を唄える凄さも。恐ろしや。
以前は、アツいトークが98%だったと思うけど、最近ではその土地の話とかゆる~い話題も取り上げていて、親近感わいていいねと感じたり。
3人は個性がまったく違うから、より人柄が伝わる場面が増えるのは喜ばしいことだなぁと。
歌声、パフォーマンス、そして人柄。それぞれが変化して、どんな風に東京力車を大きくしていくのか。楽しみは尽きません。
今週土曜日は、和歌山ツアーファイナル!
期待し過ぎないように、期待♪
力車さんファン(仲間、と呼ばれてる)にお会いするのも楽しみだー!
はじめての方でも、あっという間にアツさへと巻き込まれていけるので是非♪
たくみ@何書こうとしたのか途中で忘れそうだった(笑)