今年6月から病気療養のため活動を休止していた市川由紀乃が12月23日夕方、約10ヶ月ぶりとなるインスタライブ配信を行った。
市川は6月に卵巣腫瘍の疑いのため検査を受け、7月末に患部の手術、診断の結果卵巣がんと診断され、再発防止のためにこれまで6回の抗がん剤治療を受けてきた。
この日、活動休止後初めてファンの前に配信という形で姿を見せ、自身の言葉で心境を語った。
クリスマスらしい白のセーターと、ニットキャップ姿で登場した市川は、ライブ配信が始まると、第一声「みなさん、こんにちは。市川由紀乃です! ご無沙汰しております。お元気ですか?」と笑顔であいさつ。
そして、やむなく降板を余技なくされた舞台関係者、及び代役をつとめられた役者の方々一人ひとりの名前を挙げて、丁寧にお詫びを伝え、闘病中にいただいた励ましの言葉の数々に対しても御礼の言葉を伝えた。
また、同じレーベルの歌手仲間である福田こうへいから届いた花のアレンジメントに感激し、「福田こうへいです~」と東北なまりを真似ておどけてみせると「お心遣いありがとうございます!」と感謝の言葉を述べた。
開始早々、視聴者数は800名近くにのぼり、この日のライブ配信への注目度の高さが伺われた。
配信は終始アットホームな雰囲気で行われ、スタッフからクリスマスの思い出を訊かれると、小学生時代に靴下を枕元に置いておいたが、翌朝見るとお金と手紙が入っておりカタカナで「イソガシクテカエナカッタカラジブンデカッテネ」と書かれていたという、笑えるエピソードを披露。
ファンからのコメントで帽子について触れられると、ウィッグや帽子などで今しかできないおしゃれを楽しんでいることを明かした。6月から治療が続く中、ファンの皆さまからの手紙やお守り、千羽鶴、ブログへのコメントなどが常に背中を押してくれたとコメント。くじけそうになることもあったが「この経験は私が唄う上で必要な経験だったんだと、皆さんが思っていただけるような、そういう歌をこれから届けたい」と、決意を新たにした。
また、検査を受けるよう勧めてくれたのは大先輩の由紀さおりであったことを話し、検査から手術、抗がん剤の治療についても詳しく語られた。抗がん剤で髪が抜けることは辛かったが、現実を受け止めて一歩踏み出し、思い切ってベリーショートにして気持ちを切り替えたという。また、母と二人三脚で抗がん剤治療を乗り越えたことも明かし、最後の抗がん剤治療が終わった時に初めて見た母の涙で、改めて親孝行をしたいと強く感じたことを語った。
また、復帰後初となる単独コンサートも市川の口から発表された。
地元・埼玉のサンシティ越谷市民ホールを皮切りに、大阪新歌舞伎座、日本特殊陶業市民会館フォレストホールにて開催する。
「ありがとうの気持ちをいっぱい込めて、応援していて良かったと思っていただけるコンサートにしたい」と希望に満ちた表情で意気込みを語り、約1時間にわたるライブ配信を締めくくった。
■市川由紀乃コンサート「ただいま」
※タイトルは変更になる可能性あり
★5月19日(月)
埼玉・サンシティ越谷市民ホール
★5月28(水)・29(木)
大阪新歌舞伎座
★6月20(金)
愛知・日本特殊陶業市民会館フォレストホール
◆オフィシャルHP
◆オフィシャルインスタグラム
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作詞/松井五郎 作曲/幸 耕平 編曲/佐藤和豊