現在発売中の
歌の手帖7月号の
巻末楽譜特集
「ド演歌、名曲選」が
読者はがきの人気記事ランキングで
現在2位(途中経過)となっているほど
好評の声を頂いております。
特に、自分が書かせていただいた
「ド演歌とは?」という記事が
好評のようで、
ありがたい限りです。
その記事には
「ド演歌」の「ド」とは?
ということや
「意外に浅い演歌の歴史」
「演歌の定義」
などを書かせていただきました。
色々と調べて書いた甲斐がありました。
それにしても、
今回の「ド演歌」特集をするにあたり、
ユニバーサルミュージックから
発売されているアルバム
『This is ド演歌』
(UPCY-7773 ¥2,500)
で、改めてド演歌を
じっくり聴かせていただいたんですが、
おおっ!と関心することが多かったです。
↑このアルバムです。
大ヒット曲を中心に
ド演歌の名作が17曲収録されてます。
このアルバムに収録されていて、
巻末で楽譜にも掲載した
『女のみち』(ぴんからトリオ)
『なみだの操』(殿さまキングス)
は、
国民的に大大ヒットしましたけど、
今改めて聴くと、
宮史郎さんも
宮路オサムさんも、
すっごく歌唱力があって、
パロディーにならないくらいの
ちょうど良い感じで、
演歌の様式美を誇張して
唄ってらっしゃるんですよね。
そのサジ加減が絶妙です。
『女のみち』なんて、
今でも
日本のシングル歴代売り上げ
第2位ですもん。
(1位は『およげ!たいやきくん』)。
すごくないですか?
また、同じく、
アルバム収録曲で
今回の巻末の楽譜にも取り上げた
『おやじの海』(村木賢吉)
『奥飛騨慕情』(竜鉄也)
とか
昭和50年代までは
演歌の大ヒット曲多かったですよね。
その頃は民放の人気歌番組に
ロックやフォークや、
アイドル歌手と共に
演歌歌手が
普通に出ていた頃ですからね。
演歌が表通りを走っていた時代です。
あと同じく
アルバム収録曲で巻末で楽譜も入れた
『昭和枯れすすき』(さくらと一郎)
って、
男女のハーモニーを取り入れた
初めての演歌作品だと思いますが、
そのハーモニーが
音楽的にとても上手というか、
すごく綺麗にハモっているんです。
この歌って、女性の甲高い声が
印象に残りすぎてて、
暗すぎるヘンな歌…くらいに
思ってましたけど、
そうじゃなかったんですよね。
ぜひ聴いてほしい。
意外な発見が色々とありました。
そうそう、
『娘よ』(芦屋雁之助)とか
泣けるんですよ。
これがヒットした当時は
まだ僕は中学生くらいでしたから、
一生分からない世界観だろうなぁ、
と当時は思っていましたけど、
今聴くと、
泣けるほど沁みます。
こういうド演歌を
令和の今こそ作ってほしいな。
というワケで、
7月号の巻末特集で、
魅力いっぱいのド演歌の素晴らしさを
改めて感じていただければと思います。
やはり良いものは
時代が変わっても、
魅力があるんです。
村田
歌の手帖 2022年7月号 | 歌の手帖,2022 | 歌の手帖社 utate online