歌の手帖11月号の
「松本久の接近Q!」
では、
坂本冬美さんに
登場していただいています。
その取材当日、
ユニバーサルさんへ行くと、
偶然、
冬美さんと同じ事務所の
森山愛子さんが
好調な新曲『伊吹おろし』
でのサイン書きを
黙々とされていました。
冬美さんと
愛子ちゃんの
麗しき
先輩後輩コンビショットです。
愛子ちゃんの
実力ある歌唱が
活かされた
『伊吹おろし』は
本当に好調ですよね。
で、
坂本冬美さんですが、
なんと驚くことに、
あの桑田佳祐さんが書かれた
新曲『ブッダのように私は死んだ』
を11月11日にリリース
されることが、
先日発表されました。
桑田さんが他アーティストに楽曲提供
するのは
なんと23年ぶりだそうです。
桑田さんの他アーティストへの
楽曲提供と言えば、
『私はピアノ』
『そんなヒロシに騙されて』
(高田みづえ)、
『恋人も濡れる街角』(中村雅俊)
『夏をあきらめて』(研ナオコ)
とかを
まず思い浮かべますけど、
確かに、
そんなにいっぱい
他アーティストの方に
書いていないですね。
ちなみに
ひょうきん族世代の僕は
『アミダババアの唄』(明石家さんま)
とか思い出しますけど(笑)。
しかし、
すごいですよ。
あの桑田さんが書いた歌ですし、
そのタイトルが
『ブッダのように私は死んだ』
ですから。
鋭利なフレーズが
あちこちで煌めいている、
スリリングな作品です。
この歌のジャケット写真が
またすごいんですから。
はい、
これです。
この日本画のような描写の
冬美さんが
たまらんですね。
歌もたまらんですよ。
特に歌詞が。
さすが桑田さん。
思い返すと、
サザンオールスターズで登場した時の、
桑田さんによる
日本語をメロディーに乗せるセンスって、
日本ポップス界の革命でした。
音節の切り方とか、
韻の踏み方とか、
言葉のつなぎ方とか。
当時の大人の方々は
「なんて唄ってるのかわからん!」
と言ってましたけど、
いわゆる英語の発音のような
日本語の乗せ方、でしたよね。
その後、
そんな桑田さんに影響された
アーティスト達がいっぱい出て来て
きたこともあり、
今やあの日本語のメロディー感覚も、
違和感ないですもんね。
とにかく
サザンが登場して、
日本のポップス界の曲作りは
大きく変わりました。
あと、
意外に桑田さんの歌詞って、
単なるラブソングっぽくありながら、
社会的メッセージが込められていたり
するんですよ。
そんな桑田さんが
冬美さんに書いた
この歌にも、
色々な意味が含まれていそうです。
ぜひじっくりと聴いてみてください。
このジャケットも
色々な感情が感じられません?
村田
歌の手帖 2020年11月号 | 歌の手帖,2020 | 歌の手帖社 utate online