35周年の島津亜矢さんと、ビデオ通話取材

5月25日に

東京の緊急事態宣言も

一端解除されましたが、

緊急事態宣言が発令された

4月7日の時は、

4月に取材編集する

7月号(5月21日発売)は

どうなるんだろ?

本はできるのかなぁ?

とめっちゃ不安でした。

3月頃よりコンサートや

イベントは自粛による中止。

その上に、緊急事態宣言で

対面でのインタビュー取材も

厳しくなってしまいましたから。

しかも、

基本は自宅でのテレワーク。

そういう流れで、

先週このブログで

書いた山内惠介くんも

そうでしたが、

巻末楽譜特集の

島津亜矢さんも

急遽、

電話取材になりました。

これも先週書きましたが、

電話取材で大きなページを

やることがなかったので、

不安もありましたが、

この状況で

取材させていただける

だけでも

ありがたいですからね。

前向きにいくしかないです。

で、

この島津亜矢さんの

電話取材で、

初めてビデオ通話

(いわゆるテレビ電話)

を取材で使用させて

いただいたのですが、

これがすごく良かったんです。

やはり人の顔を見て

会話するって大事ですよね。

違和感少なく

取材することができました。

ビバ!文明開化。

これは島津さんの

事務所の方に撮っていただいた

ビデオ通話で取材中の写真です。

事務所の方々、

島津さん、

ありがとうございます。

さて、

僕が島津亜矢さんの

歌で特に好きなのが、

まず『都会の雀』。

この歌はとても印象深かったです。

えん歌の申し子、

と言われた島津亜矢さんが、

演歌とは異なる

ロックよりの

歌謡曲を唄うことで、

その天才的な歌唱力を

より分かりやすく世間に

放つことができた一曲

じゃないですかね。

一時期、

若手の女性演歌歌手の方々も

この歌をステージで

カバーすることが

多かったように感じます。

この歌以前も

彼女のコンサートなどでは

ポップスや洋楽などをカバーすることが

ありましたけど、

演歌ではない歌を

シングルとして出すことには

(しかも映画主題歌)

すごく大きな意味がありましたよね。

この歌が後に、

紅白で『時代』(中島みゆき)

などを唄い、

ここ数年「歌怪獣」と呼ばれ、

演歌だけではない島津亜矢の

歌唱力のすごさを

世に知らしめるきっかけに

なったようにも思います。

そして、

特に好きなもう1曲が

『帰らんちゃよか』。

この歌はね、

歌詞を校正する時でも、

胸にジンときて、

涙が出そうになりますね。

僕はこういう、

具体的で独自的で局地的な

境遇や状況や心境を

描いた

短編小説のような

歌が大好きです。

歌って、誰にも当てはまるように

門戸を広く開けて書かれた歌詞より。

むしろ門戸を狭くして、

ある特定の状況の人物に

的を絞った方が、

より広く伝わるように思うんです。

全から個に伝えるのではなく、

個から全に伝える、というか。

例えば

『吾亦紅』とか

『ヨイトマケの歌』とか

『トイレの神様』

なんかはそういう視点

で書かれた歌ですよね。

もちろん

演歌の島津亜矢さんの

作品も絶品ですので。

ぜひ7月号の

巻末楽譜特集で

彼女の魅力を再確認

していただければ幸いです。

それにしても

緊急事態宣言は

解除されても、

当然

まだまだ油断はできないです。

ぜひ歌の手帖を手に、

お家で歌を楽しんで

いただければと思います。

編集部は

8月号もテレワークで

頑張りますよ!

村田

歌の手帖 2020年7月号 | 歌の手帖,2020 | 歌の手帖社 utate online

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