2024年10月4日
お正月の浅草で、面白い展示を見ました。 江戸時代から続く老舗玩具メーカー、M社のブリキ製ロボットと宇宙ロケット復刻版です。
ブリキで出来た玩具は50~60年代、世界中の子どもたちに愛された重要な輸出産業だったと言います。テレビの鑑定団とかによく出てきますね。外国のオークションで史上最高値が付いた製品もあるそうです。
相当に精巧な職人芸で作られていて、今同じものを作るのは難しく、当のM社でもブリキ製玩具の製造はコストや原材料費の点で困難となり、現在のこの復刻版在庫をもって撤退のやむなしとなるのだそうです。
それにしても、何とも夢のあるデザイン、色使いじゃぁございませんか。テクノロジーの進歩や、宇宙への進出に、何の問題もなく夢を見ることが出来た、幸福な時代だったのでしょうかねぇ。
展示会場で同社のマーケティング担当さんから、色々と興味深いお話を聞けたんですが、ちゃんと取材してみたいですねぇ。歌謡曲とは何の関係もないんですけど、本誌読者の皆さまにとっても、年代的にド・ストライクなアイテムなんじゃないかしら。
ジュニー君の曲のタイトルにもなった『ブリキの玩具』。これもクール・ジャパンとやらの一つなんでしょうね。
浅草を含む台東区は、靴や皮革製品で有名ですが、玩具問屋のメッカでもあったんですって。
そう言えば、あのプラスチックのトンカチ「ピコピコハンマー」も、元祖は同M社さんなんだそうですよ。
(高村)