2024年10月11日
「三丁目の夕日」とか、レトロブーム、昭和回顧ブームも今や定着した感がありますね。
昭和は良かった、人が温かかった、といった論調が主であるようです。
しかし高度成長期であった昭和には、負の側面もたくさんあったのです。公害です。
当時の隅田川や浅草の山谷堀は、工場排水による水質汚濁が深刻だったそうです。
悪臭もひどかったそうですが、もっと凄い話を聞きました。
野球なんかでボールが川に落ちると、今なら棒とか伸ばして取ろうとするでしょ。ところが当時は、いったん川に落としたらもうアウト、けっして取れなかったんですと。汚濁で発生するメタンガスのせいかヘドロのせいか、落ちたボールが二度と浮いてこなかったんですって。
大きなビール工場があったらそうですが、他にも町中に工場があったのでしょうね。隅田川沿いには今もアサヒビールの大きな配送所がありますが、当時の名残なのかもしれません。
新川二朗さんや西尾夕紀ちゃんの所属事務所社長としても知られる山田太郎さんから聞いたお話です。
とかく過去は美化されがちですが、高度成長期の都会は、環境の悪い、暮らしにくい町だったのかもしれません。
先日、地元で郵便局の人と立ち話をしていたら偶然、山田太郎さんの話しになりました。
♪僕のアダナを知ってるかい~と口ずさんでおられました。
さすがに一世を風靡した歌は根強い人気があるんですね。
東京も紅葉(イチョウは黄色だけど)の季節になりました。
皆さんお風邪などめされませんよう。
(高村)
歌の手帖 2019年1月号 | 歌の手帖,2019 | 歌の手帖社 utate online