歌の手帖1月号の
ピンナップには、
工藤あやのさん、
津吹みゆさん、
羽山みずきさん、
という東北出身の
3人組ユニットによる
「みちのく娘!」
を掲載しております。
↑ピンナップ撮影風景より。
歌謡界の黄金時代と言える
1970年代のアイドル歌謡、
その旋律をモチーフに
したような作品は
これまでも星の数ほどありましたが、
正直、
う~ん、
という曲の方が多いのは
否定できません。
例えると、
リンゴを元にアップルジュースを
作っているはずなのに、
出来上がってくるのは、
果汁10%以下の
アップルジュース
…みたいな感覚。
中には、
これ、本当にアップルジュース?
という作品もありますし。
まぁ、果汁10%以下の
ジュースにはジュースなりの
美味しさもありますけどね。
歌謡界の黄金時代の
個性の強い魅力いっぱいの
旋律も、
やはり、
それを元に曲をつくると、
大抵の場合は薄くなってしまうもの
ですよね。
やはりオリジナルならではの
強さと言うか。
例えばビートルズの曲に似た作品も、
砂漠の砂の数ほどありますが、
ビートルズ作品の魅力を
上手に消化した魅力的作品は
数えるくらいしかないと思います。、
そんな中、
この、
みちのく娘!の
『春ッコわらし』は、
本当によく出来ていると思います。
70年代アイドル歌謡の清らかな
上澄みだけをすくい取って、
今に蘇生させて構築した
メロディーと言うか。
タイトルから、
キャンディーズの
『春一番』を想像させてくれますが、
もちろん『春一番』の
真似では全然ありません。
そんな単純じゃないというか、
もっと深いというか、
いくつもの70年代アイドル歌謡の
エッセンスを
絶妙に
取り入れているんですよね。
とにかく
久しぶりに
70年代アイドル歌謡の
良質な継承だと
感じられた作品でした。
3人のユニゾンと
サビの3声コーラスも
さすが演歌歌手!という感じ。
↑別カットより。
あと、この歌の3人の振付がすごい。
激しいです。
本気です。
最初に観た時は、
あまりの楽しさに
笑っちゃいました。
ぜひ、ぜひ、
観てください。
カップリングの
『北国の春』も
レゲエ調で面白いですよ。
村田
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