長考、川野夏美さんの8曲、選曲リポート

台風21号が甚大な被害を

残した直後に、

昨日は、北海道で大きな地震。

被災された方々には、

心よりお見舞い申し上げます。

今、自然災害はどこにいても、

決して他人事ではありません。

さて、

歌の手帖10月号の

巻末楽譜特集は、

早くも20周年を迎えた

川野夏美さん.

巻末はモノクロなので、

扉に使った写真の

別カットをアップしますね。

巻末楽譜特集は、

インタビューに2ページを

使うと、

掲載する楽譜は8曲。

その8曲の選曲を

夏美ちゃんと話しながら

決めたのですが、

これがなかなか苦労しました。

なにしろ彼女のデビューから、

ほとんどの歌を取材してますから。

僕にも、

これが入れたい、

あれも入れたい、

とあって。

そこで選曲の模様を、

色々割愛してお送りします。

「夏美ちゃんの

20年を振り返る8曲ですが、

楽譜特集なので、

カラオケで唄われる歌、

の優先順位が高いです。

とすると、

カラオケ人気の高い

『紙のピアノ』

『女の空港』

『悲別~かなしべつ~』

『雲母坂~きららざか~』

は外せないかな、と。

そして新曲『孔雀の純情』は

4月号に掲載しているので、

新曲を除いたあと4曲ですね」

夏美「ふんふん。

4曲…そうすると、

デビュー曲『あばれ海峡』

あたりは外した方が良いですかね」

「いやいや、デビュー曲は外したらダメでしょ」

夏美「そうですか?…私のデビュー曲、

唄ってくれますかねぇ?」

「くれますとも!」

夏美「…ありがとうございます」

「第4弾の『出世太鼓』も良いよね」

夏美「ステージでは

はずせない歌ですが…

でも…どうなんですかねぇ?

唄ってくれますかねぇ?」

「くれますとも!

…いや、でも、

デビュー曲入れたので、

やはり

『出世太鼓』は涙をのみましょう」

夏美「第3弾の『博多っ子純情』は、

実はデビュー曲候補だったんですよ」

「え~っ、そんなこと言うと、

迷うなぁ…入れる?」

夏美「ん~…」

~長考&喧々諤々~

「ぶっちゃけ、夏美ちゃんが、

特に思い出深く語れる歌は?」

夏美「特に、と言えば、

ご当地ソングの

『室戸岬』『利尻海峡』『江差恋唄』は

それぞれ思い出深い歌ですし、

『寒ぼたん』『花はこべ』あたりも

…あっ、『夜桜しぐれ』も好きなんですよねぇ」

「そっか…じゃあ、

夏美ちゃん初のご当地ソング

『室戸岬』

は入れましょうよ」

夏美「そうしましょう」

村田「…個人的には

『じょっぱり』

が好きなんだよねぇ…

でも、8曲の中には難しいかなぁ?」

夏美「『じょっぱり』入れましょうよ!」

「…いいの?」

夏美「はい!」

「おおっ! とすると、あと1曲」

夏美「1曲…難しいですね」

「やっぱ、なんか外す?」

夏美「…(笑)」

~再び長考&煮詰まる~

 ここでマネージャー氏が、

第一興商さんで今年唄われた

川野夏美さんの

歌ランキングを集計した

紙資料を持ってきてくれる。

夏美「この3位に入っている

『歌手~singer~』は

『オホーツク海岸』のカップリングなんですよ」

「へぇ! カップリング曲が3位?」

夏美「私も見た時、びっくりしました」

「カラオケ人気があるなら、

最後の1曲は『歌手~singer~』にする?

でもカップリングを

20周年の8曲に入れるのは、

どうなのかねぇ?」

夏美「ん~…」

「そもそもA面の『オホーツク海岸』

も入れたいけどね」

夏美「む~…」

「むむむ~っ」

~長い沈黙~

「………よし、やはり最後の1曲は、

楽譜を掲載したことがない

『歌手~singer~』にしましょう!」

夏美「はい!」

「あっ、でも、やはり…」

夏美「(笑)」

という感じで、

選曲だけで30分はかかりました(笑)。

そうやって選んだ8曲をお楽しみください。

↑8曲を選んで

清々しい表情の夏美ちゃん(笑)。

それにしても、

やはり『紙のピアノ』は

改めて名曲。

年をとったせいか

最近涙腺が弱くて、

この歌の歌詞を校正するだけで

涙が出そうになります…。

さてインタビューでは、

彼女に

デビューからの20年を

振り返っていただきながら、

夏美ちゃんの恋愛事情などにも

迫らせていただきましたので、

本誌10月号を

ぜひご覧ください。

村田

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