歌の手帖3月号の
グラビアインタビュー(音熱FEATURE)で、
福田こうへいさんと、
辰巳ゆうとさんを
担当させていただきました。
まずは福田こうへいさん。
ヒット中の新曲『匠~たくみ~』での
3ページ・グラビアインタビュー。
福田さんは職人気質で、
まさに「匠」という言葉がピッタリの歌手の方。
『匠~たくみ~』を聴けばわかりますが、
彼の卓越した歌唱力で、
もっと高い音も唄い上げられて、
もっとコブシも回りまくるはずですが、
それほどゴリゴリにせず、聴きやすさを優先して、
ほど良いところで抑えてくれている、
その職人肌の歌唱が素晴らしい。
抑えていると言っても、
すごい高い次元の話ですけどね。
例えば凄い技術力ある料理人が、
技術と自分をアピールするのが目的のように
料理をするのではなく、
食べる人を第一に考えて、
技術を手段として美味しい料理を作るような。
今回の音熱FEATUREでは、
そんな福田こうへいさんをイメージした写真と、
歌職人らしい彼の想いをお届けしています。
次に辰巳ゆうとさん。
こちらもヒット中の新曲『運命の夏』
での3ページ・グラビアインタビュー。
写真のアロハポーズを、
新曲の振り付けに利用しているとか。
『運命の夏』は真冬に発売した、
今年一番早いサマーソング。
やっぱり歌謡曲のサマーソングって、
どこか切なくて懐かしくて楽しくて、
『運命の夏』にもその匂いがあって、
良いなぁ、と思わせてくれます。。
個人的な夏の歌謡曲と言えば、
松田聖子さんの
『夏の扉』『渚のバルコニー』
『小麦色のマーメイド』という3作。
この3作は学生時代の夏を思い出しますし、
歌謡曲がポップスの構造を組み込んできた時期の、
とても優れた楽曲なんですよね。
その松田聖子さん登場以前は、
良い意味でキッチュな歌謡曲らしさがありまして、
特に70年代のサマー歌謡は今も継承されている
素晴らしいメロディーが多いです。
例えば
『真夏の出来事』(平山三紀)、
『夏が来た』(キャンディーズ)
『暑中お見舞い申し上げます』
(キャンディーズ)
『渚のシンドバット』(ピンクレディ)
『十七の夏』(桜田淳子)
『夏にご用心』(桜田淳子)、
『夏ひらく青春』(山口百恵)、
『ひと夏の経験』(山口百恵)
あたりは本当に素晴らしい。
このあたりのメロディーを、
2000年以降はモーニング娘。が、
2010年以降はAKB48が
うまく流用というか、
オマージュしてくれています。
で、『運命の夏』は
そんな1970年代の
夏歌謡曲の系譜を感じます
真冬に真夏を思い浮かべながら、
歌の手帖3月号のグラビアを読んで、
『運命の夏』を聴いてくださいね。
村田