歌の手帖4月号には
新曲『My Story』
を発売した
西田あいちゃんの
グラビア記事を
掲載しております。
本誌にも書きましたが、
昨年12月4日に発売した
ニューアルバム
『アイランド・ソングス
~私の好きな愛の唄~』も、
その線上にある
新曲『My Story』も
すごく良いんです。
お世辞1㎜も抜きで。
ただ、
それまでの西田あいちゃんの
歌の流れというか、
山口百恵さんなどに
衝撃を受けて、
彼女が試行錯誤して
積み重ねてきたものを考えると、
なんか腑に落ちない感じも
あったんです。
すごく良いんだけど、
すごく唐突な感じがして。
今回のインタビューで、
その疑問を彼女に投げかけると、
一気に点と点が線になりました。
西田さんが自分の中の歌謡曲を
作り上げようと
高く積み重ねた
積木を見上げながら
悩み続けていた時、
不意に足元を見たら、
そこに彼女が必要としていた指輪が
転がりながら光っていた…
という感じでしょうか。
経験や時間を積み重ねながら
構築する、
という考えも大切ですが、
一度それを破壊して、
何もないところから
新たに作ること
という視点も大切ですよね。
もちろん、
構築したものを破壊することで
過去の経験が無駄に
なるわけじゃないと思うんです。
これは2月19日、
渋谷duoで行われた
『アイランド・ソングス
~私の好きな愛の唄~』
のリリース記念ライブ。
その記事は
5月号(3月21日発売)で
掲載します。
このライブは本当に
彼女が楽しそうで、
生き生きとしていて、
そこに西田あいの求めていた
歌謡曲の形が
おぼろげに浮上していて、
こっちもそんな
あいちゃんの歌声を聴いて、
ワクワクしました。
うまく言えないですけど、
遠くの空の切れ目から光りが漏れていて、
この道をまっすぐ進めば
素敵な夏と出会えるんだろう…
そんなことを思えるライブでした。
しかし、
アコギ一本でやった
『LOVEマシーン』が
すごかった。
あのコード感。
あのグルーブ感。
もう一回聴きたいくらい。
やはり僕は
人間の奏でる音を
バックに唄う
歌が好きみたいです。
村田
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