「平成30年度 藤田まさと賞」を受賞した時の山内惠介くん

平成30年度

藤田まさと賞」は

山内惠介さんの

『さらせ冬の嵐』が受賞し、

その記事は

歌の手帖4月号に掲載

しております。

誌面では

モノクロでしたので、

別カットをここでご紹介。

いやぁ、

当日の山内くんは

この写真のように

本当に嬉しそうでした。

何しろデビュー以降、

不思議なくらい

賞には縁がなく、

「2017年 年間USEN

HITランキング」の

演歌・歌謡曲ランキングで1位

となったのが、

たぶん初受賞

かと思われます。

そして、

作家の先生方が、

選考した50作品の中

から選ばれる

この「藤田まさと賞」を

受賞したというのは、

彼にとっては

すごい嬉しいことだった

と感じます。

4月号には

その写真を掲載しましたが、

受賞の挨拶で、

最初は上の写真のように

笑顔だったのが、

感動のあまり

途中から涙声になり、

瞳を濡らしていた山内くん。

胸いっぱいの思いが

溢れたんでしょうね。

受賞挨拶の後に

『さらせ冬の嵐』を

唄ってくれましたが、

気持ちが入ってました

(まぁ、

いつも入ってますが…)。

なお

藤田まさと賞の授賞式は

作詞家・作曲家・編曲家

の方々が所属している

日本音楽著作家連合の

新年懇親会の中で行われるので、

授賞式を観ている方は

ファンの方ではなく、

作家の先生達や

各レコード会社のディレクターさん、

評論家の方々など、

業界のお偉い方ばかり。

そんな中で唄う歌手の方は

緊張するだろうなぁ…と

いつも思います。

なにしろあの水森かおりさんも、

同賞を受賞して歌唱した後、

「今日、すっごい緊張しました」

と僕に言ってくれたのを

思い出しました。

左から

『さらせ冬の嵐』の

編曲・馬飼野俊一氏、

作詞の松井五郎氏、

歌唱の山内惠介さん、

作曲の水森英夫氏。

当たり前ことなんですが、

歌手は、

自分の歌を聴いてほしくて、

自分の歌で喜んでほしくて、

自分の歌を認めてほしくて、

常に思って

頑張っている

人達だと思うんです。

だから、

例えば

プロ歌手が頑張って

CDを売るのも、

儲けたいという気持ちよりも、

自分の歌を聴いてほしい、

という純粋な

気持ちが上回っているのは

言うまでもなく、

売らないと

大好きな歌を

唄える場所がなくなるかも

しれないから、

という不安も

あるんじゃ

ないでしょうか。

また、

綺麗な衣装を着て唄うのも、

まずは注目してもらって、

歌を聴いていただきたいから

だと思うんです。

だからこそ、

福岡の

演歌少年だった彼は、

デビューして

歌を聴いてもらうために、

演歌以外の色々な挑戦もして

ずっと必死に

頑張り続けてきました。

紅白を目指したのも、

自分の歌を

1人でも多くの人に聴いて

もらいたいからでしょう。

そんな山内くんが、

師匠・水森英夫先生以外の

作家の先生方にも認められる、

藤田まさと賞を受賞した

というのは

やはり特別な感慨が

あると思うんですよね。

なにしろ、

そこに来るまでに、

19年かかったんですから。

そんな彼の気持ちを思いながら、

この授賞式を見ていたら、

自分も

なぜかグッときてました。

本当、年を重ねると、

涙腺が弱くなりますね…(笑)。

村田

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