発売中の弊誌・歌の手帖6月号の表紙・巻頭(カラー8ページ)に登場した野口五郎が、「GOROの日」こと5月6日に55周年記念コンサート「野口五郎 Debut anniversary CONCERT 2025 THE SONGS ~通り過ぎたmonoたち~ LINE CUBE SHIBUYA」を開催。この日だけは『甘い生活』『私鉄沿線』といった代表曲をあえて封印し、現在シティポップとして再評価されているアルバム収録曲を中心に構成された特別なステージとなった。
スペシャル・ゲストとして中盤から登場したのはギタリスト、デビッド・スピノザ。
かつて、ビートルズを解散した直後のジョン・レノン、ポール・マッカートニーのそれぞれから指名を受けてソロアルバムに参加したほどの実力を持つ、世界的なスタジオ・ミュージシャンだ。
スピノザは、野口がアメリカへ赴いて録音した2枚のアルバム『GORO IN NEW YORK -異邦人-』『ラスト・ジョーク GORO IN LOSANGELES’79』に参加し、さらに1980年と翌81年には来日して野口のステージをサポート。今回のコンサートはそれ以来、約40年ぶりのコラボレーションとなった。
ステージではレコーディング当時の思い出話を交えながら、アンコールを含めて21曲を披露。筒美京平や深町純、そして東海林修といった作曲家と作り上げた楽曲をそのままのキー、アレンジで唄い、演奏し、ロサンゼルスとニューヨークという最前線の現場で生まれた当時の興奮をステージの上で見事に甦らせた。
鳴りやまぬ拍手の中、アンコールに応えて唄ったのは野口自身がニューヨークで作曲した楽曲『傷心スピードウェイ』(作詞:松本隆、作曲:野口五郎)。エンディングでは野口、GORO’sバンドの土方隆行、そしてデビッド・スピノザの3人がギターソロを順番につなげ合うという、ファンにはたまらない演出もあり、コンサートは大興奮のまま幕を閉じた。
数日前の5月1日にデビュー55周年を迎え、コンサート当日の5月6日にはニューアルバム『GOROes by my self 3』をリリースした野口五郎。6月から始まるフルオーケストラとの共演ツアーなど、55周年から来年の56周年にかけて、多くのイベントが企画・予定されている。「唄うことは一生の課題」「まだ進化したい」と語る野口の活動から、これからも目が離せない。
(文/真鍋新一)
野口五郎 Debut anniversary CONCERT 2025
THE SONGS ~通り過ぎたmonoたち~LINE CUBE SHIBUYA
5月6日 東京・LINE CUBE SHIBUYA
■曲目一覧
オープニングS.E
M1 紀元0年
M2 薔薇
M3 ボトル・レタア
M4 汚さずにいられない
M5 少女よ
M6 カタログL.A
M7 指
M8 明日に向かって撃て
M9 風になった彼女
M10 異邦人
M11 24時間の恋人
M12 エアポート・ストーリー
M13 マンハッタン・スクランプル
M14 シスコドリーム
M15 パラダイス
M16 最後の楽園
M17 女になって出直せよ
M18 君こそわが青春
アンコール
EN1 傷心スピードウェイ
EN2 21世紀船の出帆
EN3 A Song For You
※M10~EN3(with デビッド・スピノザ)
■リリース情報
『GOROes by my self 3』
5月6日発売
CD+DMVカード
CD
※上記2形態
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【収録曲】
1. 愛さずにいられない
2. 美しい愛のかけら
3. 沈黙
4. 愛ふたたび
5. 愛の嘆き
6. 宇宙船地球号
7. 僕をまだ愛せるなら (strings ver.)
8. 通りすぎたものたち
【DMVカード】
Behind the scene of the recording(レコーディング風景)
■ライブツアー GORO NOGUCHI CONCERT TOUR 2025 THE SONGS 〜通り過ぎたものたち〜
5月18日 トーサイクラシックホール岩手(岩手)
7月19日 佐賀市文化会館(佐賀)
7月21日 下関市民会館(山口)
8月10日 箕面市立文化芸能劇場(大阪)
8月16日 仙台サンプラザホール(宮城)
8月24日 あきた芸術劇場ミルハス(秋田)
■billboard classics 野口五郎
PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2025 KEEP ON DREAMING
6月5日 東京文化会館 大ホール(東京)
6月12日 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール(兵庫)
6月18日 愛知県芸術劇場 コンサートホール(愛知)
7月3日 札幌文化芸術劇場 hitaru(北海道)
■「野口五郎自伝 僕は何者」
リットーミュージック
著者/野口五郎
1971年のデビュー以来、55年にもわたり第一線で活躍を続ける野口五郎。歌手として、ミュージシャンとして、芸能人として、そして1人の人間として。これまでの人生を赤裸々に語る、たったひとつの自伝がここに誕生。