皆さまは、お盆休みですか?
実は歌の手帖編集部も
昨日までお盆休みだったんです。
いや、今、
軽く「お盆休み」とか
言いましたけど、
弊誌の編集部全体が
お盆休みを設けたのは、
今年が初です。
ほら、この仕事的に
世間が休みの時にこそ
働く…みたいなところが
あるので。
実際、以前はお盆休みでも
イベント取材とか
ライブ取材とか
普通にありましたからね。
でも働き方改革の
このご時世、
休みなく働くぜ!とか
高度成長期
みたいなことを言ってると、
国から怒られるので(汗)、
世間の歩調に合わせて、
我が編集部もお盆休みを
とらせていただきました。
そう言えば昔、
「24時間闘えますか?」
なんてCMキャッチコピー
がありましたけど、
僕が社会人に
なった90年代初頭は、
出版広告業界は徹夜とか
まだ普通にありましたし、
社会全体に
24時間闘えますか?
(働けますか?)
のムードは残っていて、
僕もそのラインの
最後尾くらいに
いたように思います。
今は、
1日の労働時間、
8時間の中でどれだけ
効率的に仕事をするか?
という論理が
正しいんでしょうけど、
以前は、
どれだけ自分が熱を注いで
仕事ができるか?
それには1日8時間じゃ
全然足りない!
という感じでした。
つまり、
時間や理屈をこえた
ところに
仕事をする
正義があったように
思ってます。
今でも僕の仕事をする根っこの
部分はそうなんですけどね。
だから
自分の中の正義は
時代遅れになったなぁ、
と思ったりもします。
時代遅れと言えば、
喫煙者には肩身が
狭い昨今ですが、
昔の映画やテレビドラマを
観ていると、
随所に喫煙シーンがあり、
時代を感じて、
すごく懐かしく思います。
(あるドラマでは、
病院の待合室
で吸っているシーンがあって、
それは流石に驚きましたけど)
歌の歌詞にも、
タバコって
かっこいいものとして、
よく使われていましたけど、
今や歌詞にも登場しません。
昔はタバコを吸いながら
唄う歌手もいたのになぁ。
でも、
僕の好きな
ローリングストーンズの
ギタリストである
キース・リチャーズは
今もステージで
タバコを吸いながら
ギターを弾いてます。
たぶん禁煙の
東京ドームのコンサートでも
関係なくモクモク吸って、
ギターをバリバリ
かき鳴らしてます。
時代に合わせて
変りゆくことでの
かっこよさもあるけれど、
時代遅れを貫くような、
変らないことでの
かっこよさも
あります。
きっと演歌や歌謡曲も、
時代と共にアップデート
させるより、
時代遅れを貫く方が
良いのかも、
とも思ったりする…、
そんな
2019年のお盆でした。
ただ、やっぱり、
お盆休みは
良いものです(笑)。
村田