2024年10月4日
月刊歌の手帖1月号は11月21日発売。25周年記念特別ふろく「唄い方ポイント集」が付いてます。
読者の皆さんから時々、質問をいただきます。本誌「歌の市」掲載の歌唱アドバイス。
「置くように」唄うってどういうこと?
こんな疑問について解説してます。
たとえば…
「放るように唄う」と言ったらボールを投げるように声を遠くに投げる感じ。道の向こう側に岡千秋先生がいるのを見つけたら「岡せんせ~い」と大声で呼ぶでしょう。②はそんな感じです。マイクを口から離して、マイクの向こうにも声が届くように…という意識で発声します。これはわかりやすいでしょう。
「放るように」が「岡せんせ~い」なら、「置くように」は側にいる人だけに聴こえるようにこっそり話すこと(①)。腹から声を出すより、子音を丁寧に1音1音を明瞭に、声量は抑えてマイクだけに声が入るように唄うこと。
「流し込む」というアドバイスも①と同じ。グラスに水を流し込むときは、こぼれないように細く注ぎ込むでしょう。声が細い一本の線になっているイメージで、こぼさずマイクの口に注ぎ込むように唄うのが「流し込む」(③)。
そして④が「弾ませて」。②と同様に、声を遠くに投げる感じ。ボールを弾ませる時は地面や壁に強く叩きつけますね。ただ投げるだけじゃなく、マイクに声をぶつけて跳ね返らせるイメージ。壁にあまり近いとぶつけにくいでしょう。②同様、マイクから口を離して勢いよくぶつけます。
もっと詳しく知りたい方は1月号とその付録をどうぞお楽しみに。今日の書き込みは編集部 高村の個人的な意見です。皆さんそれぞれ“諸説あります”でしょうね。
(高村)
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